第148回日商簿記検定3級 第2問(勘定記入)の過去問分析

第2問 毎度おなじみの勘定記入問題。自家消費の処理がポイントです。

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【勘定記入】に関する問題でした。

 10月20日の自家消費の処理が少し難しかったかもしれませんが、第1問(仕訳問題)で過去に出題されたことがある論点なので、仕訳対策をきちんとやっていた方にとってはボーナス問題だったと思います。

 受験生アンケートでも、60%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

模範解答

引出金 850,000 2,000 仕入 382,000
資本金勘定と引出金勘定1
完成前の資本金勘定と引出金勘定
資本金勘定と引出金勘定2
完成後の資本金勘定と引出金勘定

期中取引

3月15日の仕訳

3月15日の仕訳
(借)引出金 300,000
 (貸)普通預金 300,000

 店主が負担すべき税金の支払いを会社が肩代わりした場合、資本の引き出しとして処理します。

6月30日の仕訳

6月30日の仕訳
(借)旅費交通費 2,500
(借)引出金 2,000
 (貸)仮払金 4,500

 店主が負担すべき交通費を会社が肩代わりした場合、資本の引き出しとして処理します。

 なお、問題文の「ICカードへの入金額は仮払金勘定を用いて処理している」から、入金時に仮払金で処理していたことが分かるので、この仮払金を旅費交通費と引出金に振り替えます。

10月20日の仕訳

10月20日の仕訳
(借)引出金 80,000
(貸)仕入 80,000

 自家消費の処理が問われています。

 問題文の「仕入れた商品を店主の家計で消費した」というのは、例えば、八百屋さんをやっている人が、仕入れた果物を販売せずに自宅で食べた場合などがこれに該当します。

 以前に仕入れた商品を自家消費した場合は資本の引き出しとして処理するとともに、原価分だけ仕入を減額します。

 なお、自家消費に関しては、第123回の仕訳問題の問5でも出題されています。こちらもあわせてご確認ください。

12月31日(a)の仕訳

12月31日(a)の仕訳
(借)資本金 382,000 ※1
 (貸)引出金 382,000

※1 300,000円+2,000円+80,000円=382,000円

 決算整理仕訳が問われています。引出金の期末残高を資本金に振り替えます。

12月31日(b)の仕訳

12月31日(b)の仕訳
(借)損益 850,000
 (貸)資本金 850,000

 決算振替仕訳が問われています。当期純利益(当期純損失)は損益勘定で計算されるので、損益勘定の貸借差額(貸方残850,000円)を資本金に振り替えます。

 なお、決算振替仕訳で損益と資本金の借方・貸方が分からなくなった場合は、純資産(資本金)が増えるかどうかで判断すると簡単です。

  • 当期純利益が発生→純資産が増える→資本金が増える→貸方が資本金→借方が損益(本問)
  • 当期純損失が発生→純資産が減る→資本金が減る→借方が資本金→貸方が損益


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