第147回日商簿記検定2級 第5問(標準原価計算)の過去問分析

第5問 過去に何度も出題されている形式の標準原価計算の問題。過去問対策大事!

第5問の難度アンケート結果

 第5問は【標準原価計算】に関する問題でした。

 前回の第146回試験の第4問で標準原価計算の問題が出題されたばかりということもあり、対策が手薄になっていた受験生が多かったようで、難度・ボリュームの割に点数が取れていないようです。

 受験生アンケートでも、半数以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答している半面、約4分の1の方が「普通ぐらいだった」と回答しています。

仕掛品勘定の解答手順

 まず、問題資料2の「当月の生産・販売実績」のデータを用いて仕掛品のボックス図を書き、各個数に「製品X1個当たりの標準単価」を乗じて仕掛品勘定の月初有高・完成高・月末有高を計算しましょう。

 また、本問は問題文に「原価計算方式としては、パーシャル・プランの標準原価計算を採用している」とあるので、仕掛品勘定の「直接材料費」「加工費」には、問題資料3の「当月の原価実績」の製造費用の金額が入ります。

 最後に、貸借差額の61,000円を標準原価差異として処理します。

  • 月初有高:1,500個×@300円+900個×@100円=540,000円
  • 直接材料費:1,817,000円(問題資料3の原価実績から金額をひっぱってくる)
  • 加工費:594,000円(問題資料3の原価実績から金額をひっぱってくる)
  • 完成品:6,000個×@400円=2,400,000円
  • 月末有高:1,400個×@300円+700個×@100円=490,000円
  • 標準原価差異:61,000円(借方差異)

損益計算書の解答手順

 上の仕掛品勘定と同様に、まず、問題資料2の「当月の生産・販売実績」のデータを用いて製品のボックス図を書きましょう。

 各個数に「製品X1個当たりの標準単価」および「販売単価」を乗じて、損益計算書の売上高・月初製品棚卸高・当月製品製造原価・月末製品棚卸高を計算しましょう。

 標準原価差異は仕掛品勘定で求めた金額をひっぱってくるだけですが、標準原価差異は不利差異(借方差異)なので、売上原価に賦課する場合は加算調整します。

  • 売上高:6,200個×@1,200円=7,440,000円
  • 月初製品棚卸高:600個×@400円=240,000円
  • 当月製品製造原価:6,000個×@400円=2,400,000円
  • 月末製品棚卸高:400個×@400円=160,000円
  • 標準原価差異:61,000円(上で求めた金額をひっぱってくる)
  • 売上原価:240,000円+2,400,000円-160,000円+61,000円2,541,000円
  • 売上総利益:7,440,000円-2,541,000円=4,899,000円
  • 販売費及び一般管理費:2,540,000円+526,000円+388,000円+305,000円=3,759,000円
  • 営業利益:4,899,000円-3,759,000円=1,140,000円


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