日商簿記検定2級 第146回総評(過去問分析)

第1問 簡単すぎてなにか裏があるのでは…?と疑ってしまうような仕訳問題!

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳問題】でした。

 問3の「固定資産の圧縮記帳」は今回の試験から新たに試験範囲に追加された論点ですが、仕訳自体は固定資産圧縮損で処理するだけなので簡単です。

 他の4問に関しても典型的な過去問類似問題だったので、仕訳対策をバッチリやっていた方にとってはボーナス問題だったと思います。

 受験生アンケートでも、約90%の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しており、短い解答時間で20点満点を取らなければいけない問題です。

第2問 銀行勘定調整表の作成問題!第137回試験の第2問とほとんど同じです。

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【銀行勘定調整表】に関する問題でした。

 第137回試験の第2問で出題された銀行勘定調整表の問題とほとんど同じ形式だったので、過去問対策をきちんとやっていた方にとってはボーナス問題だったと思います。

 受験生アンケートでも、70%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

第3問 固定資産の処理が少し難しかったものの、全体的には簡単な精算表作成問題!

第3問の難度アンケート結果

 第3問は【精算表作成問題】でした。

 未処理事項2の「建設仮勘定」と、決算整理事項3の「建物の減価償却」ところがちょっと難しかったかもしれませんが、その他の設問は過去問レベルの簡単な問題です。

 受験生アンケートでも、60%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。合格するためには最低でも7割(20点満点中14点)は取りたいところです。

第4問 頻出のパーシャルプランではなくシングルプランによる標準原価計算の問題!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は、シングルプランによる【標準原価計算】に関する問題でした。

 簿記2級の標準原価計算では、勘定記入の方法として「パーシャルプラン」または「シングルプラン」のどちらかが問われますが、「パーシャルプラン」のほうが出題頻度が高いので、「シングルプラン」の対策がやや手薄だった方がいるかもしれません。

 ただ、本問は特にひっかけもなく、難度的にも普通の過去問レベルの問題だったので、標準原価計算は苦手なんだけど、なんとなく計算してたらいつの間にか解けてた…という方も多かったようです。

 受験生アンケートでも、半分以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

第5問 単純総合原価計算のスーパーボーナス問題。簡単すぎて逆に怖いです…。

第5問の難度アンケート結果

 第5問は【単純総合原価計算】に関する問題でした。

 ここ数年の試験問題の中で1、2を争う簡単な問題(スーパーボーナス問題)なので、合格するためには短い解答時間で20点満点を取る必要があります。

 受験生アンケートでも、90%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

まとめ 今回は久しぶりにすご~~~く高い合格率になりそうです!

全体的な難度に関するアンケート結果

 第146回日商簿記検定は、5問ともすべて易しい問題でした。

  • 第1問:新論点は1つだけ。残りの4つはすべて過去問類似問題。
  • 第2問:第137回の第2問のコピーみたいな銀行勘定調整表の問題。
  • 第3問:難度・量ともに平均レベル以下の精算表作成問題。
  • 第4問:ひねりもひっかけもない標準原価計算の問題。
  • 第5問:簡単すぎて逆に不安なるレベルの単純総合原価計算の問題。

 受験生アンケートでも、約90%の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しており、今回はかなり高い合格率になりそうです。

 このまとめを書いている時点ではまだ合格発表は始まっていませんが、最終的には40%~45%ぐらいの数字になると予想しています。

問題を解く順番について

 日商簿記検定に限らず、資格試験の問題は簡単な問題・自分の得意な問題から優先的に解くのが鉄則です。試験開始の合図とともにすぐに問題を解き始めるのではなく、まず全ての問題・答案用紙をチェックして、簡単な問題・自分の得意な問題から順番に解いてください。

 今回の本試験の問題はいずれも簡単だったので、特に順番をいじらずに第1問目から解いていけばいいと思いますが、通常は第2問・第3問が難しくなることが多いので、基本的には第1問→第4問→第5問→第2問→第3問の順番で解くことをおすすめします。

第147回試験の対策について

 第1問の仕訳問題に関しては、2017年度試験から試験範囲となった「リース取引」や「外貨建取引」、「課税所得の計算」などの新論点の問題が出題される可能性が高いです。

 ただ、今回の「有形固定資産の圧縮記帳」のように、1回目はお披露目程度の簡単な問題が出題されることが多いので、新論点に関しては深入りする必要はありません。

 基本テキスト・問題集レベルの問題を何度も繰り返し解いて準備しておきましょう。

 第2問に関しては、有価証券や固定資産、一般商品売買など…何が出題されてもおかしくない状況です。しかも、今までに見たこともないような形式の問題がで出題される可能性も高いです。

 難度の高い問題が出題された場合は、無理に満点を狙わずに部分点狙いに切り替えて、まずは簡単なところだけを確実に解答しましょう。

 第3問に関しては、第147回試験から試験範囲となる「連結会計」だけでなく、ここ最近よく出題されている財務諸表作成問題が出題される可能性も高いです。

 新論点の「連結会計」は、他の新論点と同様に1回目はお披露目程度の簡単な問題が出題されることが多いので、深入りする必要はありません。基本テキスト・問題集レベルの問題を何度も繰り返し解いて準備しておきましょう。

 また、財務諸表作成問題のここ最近の出題状況は以下のとおりです。

  • 第137回:損益計算書
  • 第138回:貸借対照表
  • 第139回:貸借対照表+損益計算書の各利益
  • 第140回:損益計算書
  • 第141回:(精算表)
  • 第142回:貸借対照表
  • 第143回:損益計算書
  • 第144回:(精算表)
  • 第145回:貸借対照表
  • 第146回:(精算表)
  • 第147回:損益計算書?

 順番的には損益計算書の可能性が高いので、従来の形の損益計算書作成問題だけでなく、サービス業に関する損益計算書作成問題(役務収益・役務原価を使うパターン)もバッチリ対策しておきましょう。

 第4問・第5問の工業簿記に関しては、易しい問題の出題が続いています。この2問を取りこぼすと合格が一気に遠のいてしまうので、ケアレスミスに気をつけて慎重に解答してください。



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