第146回・日商簿記検定2級 第4問(標準原価計算)の過去問分析

第4問 頻出のパーシャルプランではなくシングルプランによる標準原価計算の問題!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は、シングルプランによる【標準原価計算】に関する問題でした。

 簿記2級の標準原価計算では、勘定記入の方法として「パーシャルプラン」または「シングルプラン」のどちらかが問われますが、「パーシャルプラン」のほうが出題頻度が高いので、「シングルプラン」の対策がやや手薄だった方がいるかもしれません。

  • パーシャルプラン:第126回、第127回、第135回、第142回、第143回
  • シングルプラン:第140回、第146回 ←new!

 ただ、本問は特にひっかけもなく、難度的にも普通の過去問レベルの問題だったので、標準原価計算は苦手なんだけど、なんとなく計算してたらいつの間にか解けてた…という方も多かったようです。

 受験生アンケートでも、半分以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

問1 仕訳問題

 材料を掛けで購入したさいの仕訳が問われています。

 問題文に「当工場では実際の購入単価をもって材料勘定への受入記録を行っている」とあるので、実際購入額420,000円(=2,800㎡×@150円)を計上します。

解答仕訳
(借)材料 420,000
 (貸)買掛金 420,000

問2 勘定記入

参考仕訳1
(借)仕掛品 350,000
 (貸)材料 350,000
参考仕訳2
(借)価格差異 26,000
(借)数量差異 14,000
 (貸)材料 40,000

材料勘定

 本問はシングルプランを採用しているので、材料勘定において標準原価差異を把握します。

 なお、材料勘定の価格差異・数量差異に関しては、以下のようなボックス図を使って機械的に金額を計算しましょう。

直接材料費差異のボックス図
直接材料費差異のボックス図
  • 材料勘定の借方の買掛金:2,800㎡×@150円=420,000円
  • 材料勘定の貸方の仕掛品:2,500kg×@140円=350,000円
  • 材料勘定の貸方の価格差異:(@140円-@150円)×2,600kg=△26,000円(不利差異)
  • 材料勘定の貸方の数量差異:(2,500kg-2,600kg)×@140円=△14,000円(不利差異)
  • 材料勘定の貸方の月末有高:200㎡×@150円=30,000円

仕掛品勘定

 シングルプランを採用している場合、仕掛品勘定は全て標準原価で記入されます。

  • 仕掛品勘定の借方の月初有高:80,000円(※答案用紙に記入済み)
  • 仕掛品勘定の借方の材料:1,250個×@280円=350,000円
  • 仕掛品勘定の借方の加工費:1,200個×@240円=288,000円
  • 仕掛品勘定の貸方の製品:1,200個×@520円=624,000円
  • 仕掛品勘定の貸方の月末有高:250個×@280円+100個×@240円=94,000円


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