日商簿記検定2級 第145回総評(過去問分析)

第1問 問5以外は絶対に正解したい仕訳問題。ケアレスミスに気をつけてください!

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳問題】でした。

 問5の本支店会計の仕訳はやや難しかったものの、その他の4問は難度・ボリュームともに平均レベルの問題だったので、合格するためには最低でも16点(5問中4問)は取りたいところです。

 なお、問1(固定資産の割賦購入)と問4(役務原価)は2016年度から試験範囲になった新論点の問題ですが、分かりやすい指示が入っていたので特に問題なかったと思います。

 受験生アンケートでも約半数の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

第2問 高得点を狙える株主資本等変動計算書の問題。単位にご注意ください!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【株主資本等変動計算書】に関する問題でした。

 今回の第2問は「有価証券」か「株主資本等変動計算書」が出題される可能性が高いと言われていましたし、また、問題自体も「その他有価証券評価差額金」の処理以外は簡単だったので、満点に近い点数が取れた受験生も多かったようです。

 受験生アンケートでも、70%近くの方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。第3問の難度を考えますと、第2問は最低でも8割(20点満点中16点)は取りたいところです。

第3問 難度の高いF/S作成問題。未払法人税等と繰越利益剰余金は捨てましょう。

第3問の難度アンケート結果

 第3問は【財務諸表作成問題】でした。

 決算にあたっての修正事項・決算整理事項のひとつひとつの処理の難度が高く、また、1年基準による貸借対照表の表示も細かいところまで問われていたのでかなり大変だったと思います。

 受験生アンケートでも、80%以上の方が「かなり難しかった」「やや難しかった」と回答しており、(20点満点中)8点~10点ぐらい取れれば御の字の問題だったと思います。

第4問 非常に簡単な部門別計算の問題。絶対に取りこぼしてはいけません。

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【部門別計算】に関する問題でした。非常に簡単な問題なので、短い解答時間(10分以内)で20点満点を狙いましょう。

 受験生アンケートでも、70%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

第5問 製品P1個あたりの固定加工費の金額がポイント!全直末首の出番です!

第5問の難度アンケート結果

 第5問は【直接原価計算】に関する問題でした。

 本問は、製品P1個あたりの固定加工費の金額がポイントになるので、これを素早く、正確に求められた方にとってはボーナス問題になったと思います。

 逆に、固定加工費の計算を間違えてしまうと、ほとんど点数が取れない悲惨な状況になってしまいます。ケアレスミスにはじゅうぶん気をつけてください。

 受験生アンケートの結果は結構バラけましたが、第3問の難度を考えますと…なんとか8割(20点満点中16点)以上の点数を確保したいところです。

まとめ

全体的な難度に関するアンケート結果

 第145回日商簿記検定2級は、第1問・第2問・第4問が比較的簡単なレベルで、第5問が普通レベル(人によっては簡単)、第3問がかなり難しいレベルだったと思います。

 合格のモデルケースとしては、第1問・第2問・第4問で8割以上(60点中48点以上)取ったうえで、第5問で14点、第3問で8点…ぐらいがひとつの目安になりますが、緊張した雰囲気の中でこれだけ取るのはなかなか大変です。

 受験生アンケートでは「普通ぐらいだった」と回答した方が一番多く、ボーダーライン上(自己採点で70点前後)にたくさんの受験生がいることが予想されます。

 このまとめを書いている時点ではまだ合格発表は始まっていませんが、最終的には25%前後の数字になると予想しています(※配点箇所次第では30%超えの可能性もあります)。

問題を解く順番について

 日商簿記検定に限らず、資格試験の問題は簡単な問題・自分の得意な問題から優先的に解くのが鉄則です。試験開始の合図とともにすぐに問題を解き始めるのではなく、まず全ての問題・答案用紙をチェックして、簡単な問題・自分の得意な問題から順番に解いてください。

 本問の場合、短時間で解答できる第1問・第2問・第4問・第5問を先に解いてから、解答にめちゃくちゃ時間がかかる第3問を解くことをおすすめします。ちなみに、私は第1問→第4問→第5問→第2問→第3問の順番で解きました。

第146回試験の対策について

 第1問の仕訳問題に関しては、2017年度試験から試験範囲となるリースや外貨、有形固定資産の圧縮記帳などの新論点の問題が出題される可能性があります。

 ただし、1回目はお披露目程度の簡単な問題が出題されることが多いので、むしろ得点のチャンスです。基本テキスト・問題集レベルの問題を何度も繰り返し解いて準備しておきましょう。

 第2問に関しては、有価証券・固定資産・銀行勘定調整表など…何が出題されてもおかしくない状況です。しかも、今までに見たこともないような形式の問題がで出題される可能性が高いです。

 このような問題が出題された場合は、無理に満点を狙わずに部分点狙いに切り替えて、まずは簡単なところだけを確実に解答しましょう。

 第3問に関しては近年、精算表作成問題よりも財務諸表作成問題が出題される頻度が高くなっています。今回、難度の高い財務諸表作成問題が出題されましたが、2回連続で難度の高い&分量の多い財務諸表作成問題が出題される可能性もじゅうぶん考えられます。

  • 第137回:損益計算書
  • 第138回:貸借対照表
  • 第139回:貸借対照表+損益計算書の各利益
  • 第140回:損益計算書
  • 第141回:(精算表)
  • 第142回:貸借対照表
  • 第143回:損益計算書
  • 第144回:(精算表)
  • 第145回:貸借対照表
  • 第146回:損益計算書?

 また、個々の処理は上述した新論点を絡めてくる可能性が高いので、過去問だけでなく市販の予想問題等も有効活用して万全の対策をしておきましょう。

 第4問・第5問の工業簿記に関しては、易しい問題の出題が続いています。この2問を取りこぼすと合格が一気に遠のいてしまうので、ケアレスミスに気をつけて慎重に解答してください。



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