日商簿記検定3級 第144回総評(過去問分析)

第1問 20点満点が狙える簡単な仕訳問題。ケアレスミスにご注意ください!

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳問題】でした。問4の前受金の処理はあまり見かけない形でしたが、丁寧に指示が入っていたので問題なく対応できたと思います。

 受験生アンケートでも約70%の方が「やや簡単だった」「かなり簡単だった」と回答しており、短い解答時間で最低でも16点…できれば20点満点を取りたい問題です。

第2問 シンプルな勘定記入の問題。減価償却費の月割計算がポイントです!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【勘定記入】に関する問題でした。

 本問は、前期以前に購入した備品A・備品Bの当期首減価償却累計額をきちんと計算できるか、当期中に購入した備品Cを含めて当期の減価償却費をきちんと計算できるか、の2点がポイントになります。

 受験生アンケートでは、「かなり簡単だった」「やや簡単だった」「普通ぐらいだった」「やや難しかった」の回答がだいたい同じぐらいでしたが、本問は最低でも4点(アとイ)は取らなければいけない問題です。

第3問 いたって普通の試算表作成問題!30点満点を狙いましょう!

第3問の難度アンケート結果

 第3問は予想通り【試算表作成問題】でした。

 預金が当座と普通の2つに分かれていたのでケアレスミスに気をつける必要はありますが、その他は難度・ボリュームともに平均レベルでしたし、売掛金や買掛金の明細表を作る必要もなかったので、きちんと過去問対策していた方にとってはボーナス問題だったと思います。

 受験生アンケートで60%以上の方が「やや簡単だった」「かなり簡単だった」と回答しており、合格するためには最低でも8割(30点中24点)は取りたい問題です。

第4問 仕訳日計表が3級に初登場!教科書レベルの簡単な問題です。

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【仕訳日計表】に関する問題でした。

 仕訳日計表は、2016年6月試験から3級の試験範囲になったばかりで(それまでは2級の範囲)、3級での出題は今回が初めてでしたが、教科書レベルの基本的な内容でしたのできちんと対策していた方にとってはボーナス問題になったと思います。

 受験生アンケートでも8割以上の方が「やや簡単だった」「かなり簡単だった」と回答しており、本問は単に12点満点を狙うのではなく、短い解答時間で12点満点を狙うべき問題です。

第5問 なんのひねりもない財務諸表作成問題。今回は間違いなくラッキー回です!

第5問の難度アンケート結果

 第5問は、大方の予想通り【財務諸表作成問題】でした。

 決算整理事項等の数も少なく、ひとつひとつの難度も平均レベルだったので、過去問対策をバッチリやっていた方にとってはボーナス問題になったと思います。

 受験生アンケートでも60%以上の方が「やや簡単だった」「かなり簡単だった」と回答しています。

まとめ

全体的な難度に関するアンケート結果

 第144回日商簿記検定3級は、5問とも「質」「量」ともに平均以下のレベルでしたので、過去問や予想問題を使ってきちんと勉強していれば余裕で合格点を取れる試験回だったと思います。

 受験生アンケートでも70%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。このまとめを書いている時点ではまだ合格発表は始まっていませんが、40%~50%ぐらいの高い数字になることが予想されます(配点箇所によっては50%超えの可能性も)。

問題を解く順番について

 日商簿記検定に限らず、資格試験の問題は簡単な問題・自分の得意な問題から優先的に解くのが鉄則です。試験開始の合図とともにすぐに問題を解き始めるのではなく、まず全ての問題をチェックして、簡単な問題・自分の得意な問題から順番に解いてください。

第145回試験の対策について

 第1問の仕訳問題に関しては、今までと同じように過去問類似問題をベースとした出題が予想されますが、1問か2問は難度の高い問題が出題される可能性も十分に考えられます。

 このような問題が出題された場合は、問題で列挙されている勘定科目をヒントにして解答仕訳を考えるしかありませんが、問題にはまって解答時間を浪費し過ぎないように気をつけてください。

 また、第3問は試算表作成問題が鉄板ですが、今回よりも難度の高い&分量の多い問題が出題される可能性は十分にあります。過去問や予想問題を何度も回して処理スピードのアップを図っておきましょう。

 第5問に関しては、最近の出題傾向を勘案すると今後は精算表作成問題よりも財務諸表作成問題の出題がメインになりそうです。

 よって、第145回でも2回連続で財務諸表作成問題が出題される可能性が高いので、第142回試験第144回試験の過去問などを使ってきちんと対策しておきましょう。



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