日商簿記検定2級 第144回総評(過去問分析)

第1問 今回の仕訳問題はかなり難しい!12点取れれば御の字です。

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳問題】でしたが、問1・問4・問5が難しく、問2・問3もうっかりしていると間違えてしまう油断できない問題でした。

 しかも、問題に列挙されている勘定科目の数が多く、配置もバラバラになっているため解答しづらかったと思います。内容だけでなく勘定科目でひっかけてやろうという作問者の意図がミエミエです。

 受験生アンケートでも約80%の方が「やや難しかった」「かなり難しかった」と回答しており、20点中12点(5問中3問)取れれば御の字の問題だったと思います。

第2問 難しいというより処理すべきことが多すぎて非常に面倒くさい問題です。

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【商品売買】に関する問題でした。

 具体的には…4月中の取引を売上原価対立法で記帳した場合、売掛金勘定・商品勘定の記入はどうなるか、また、4月の売上高・売上原価および4月末の売上割戻引当金の金額が問われました。

 ひとつひとつの取引の難度は高くないものの、処理すべき量が非常に多く、途中でケアレスミスをするとそれ以降の金額が全部ズレるということもあって、非常にやっかいな問題だったと思います。

 受験生アンケートでも約80%の方が「やや難しかった」「かなり難しかった」と回答しています。

第3問 普通レベルの精算表作成問題。ただ、手形のダミーはいやらしすぎます。

第3問の難度アンケート結果

 第3問は【精算表作成問題】でした。

 先日、日商から「今後は財務諸表を中心に出題するよ!」というアナウンスがあったため、財務諸表ではなく精算表が出題されたのはちょっと意外でしたが、全体的に普通レベルの問題だったので(資料1の②を除く)、問題なく対応できた受験生が多かったのではないでしょうか。

 なお、受験生アンケートでは「普通ぐらいだった」という回答が一番多かったですが、第1問・第2問が難しかったことを考えますと、合格するためには最低でも8割以上(20点中16点以上)取りたい問題です。

第4問 直接材料費と間接材料費の分類がポイント。20点満点を狙いましょう!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【費目別計算】に関する問題でした。

 受験生アンケートで「普通ぐらいだった」という回答が多かったのは少し意外でしたが、第1問・第2問が難しかったことを考えますと、合格するためには20点満点を取りたい問題です。

第5問 B原料と正常仕損品の処理がポイント!20点満点を狙いましょう!

第5問の難度アンケート結果

 第5問は【単純総合原価計算】に関する問題でした。

 本問は「工程を通じて平均的に投入しているB原料」および「正常仕損品の処分価額20,000円」の2点ををきちんと処理できれば、短い解答時間で20点満点を狙える問題です。

 受験生アンケートでも「かなり簡単だった」という回答が一番多かったです。

まとめ

全体的な難度に関するアンケート結果

 第144回日商簿記検定2級は、第3問・第4問・第5問は「質」「量」ともに平均レベルだったものの、第1問・第2問がかなり難しかったと思います。

 合格のモデルケースとしては、第3問・第4問・第5問で8割以上(60点中48点以上)取ったうえで、第1問で12点、第2問で10点ぐらいがひとつの目安になりますが、緊張した雰囲気の中でこれだけ取るのはかなり大変です。

 受験生アンケートでも「やや難しかった」という回答が一番多く、今回も厳しい合格率になることが予想されます。

問題を解く順番について

 日商簿記検定に限らず、資格試験の問題は簡単な問題・自分の得意な問題から優先的に解くのが鉄則です。試験開始の合図とともにすぐに問題を解き始めるのではなく、まず全ての問題をチェックして、簡単な問題・自分の得意な問題から順番に解いてください。

 本問の場合、短時間で解答できる第4問・第5問を先に解いてから、第1問の仕訳→解答にやや時間がかかる第3問→解答にめちゃくちゃ時間がかかる第2問の順番に解くことをおすすめします。ちなみに、私は第5問→第4問→第1問→第3問→第2問の順番で解きました。

第145回試験の対策について

 第1問の仕訳問題に関しては、今回のように見たこともないような問題が出題される可能性があります。

 このような問題が出題された場合は、問題文の指示をよく読み、問題で列挙されている勘定科目をヒントにして解答仕訳を考えましょう。問題にはまって解答時間を浪費し過ぎないように気をつけてください。

 第2問に関しては、有価証券・固定資産・株主資本等変動計算書・銀行勘定調整表など…何が出題されてもおかしくない状況です。しかも、今までに見たこともないような形式の問題がで出題される可能性が高いです。

 このような問題が出題された場合は、無理に満点を狙わずに部分点狙いに切り替えて、まずは簡単なところだけを確実に解答しましょう。また、今回の第2問のように時間がかかりそうな場合は、後回しにして必ず最後に解きましょう。

 第3問に関しては近年、精算表作成問題よりも財務諸表作成問題が出題される頻度が高くなっています。今回、精算表作成問題が出題されたので、第145回試験は難度の高い&分量の多い財務諸表作成問題が出題される可能性が高いです。

 また、個々の処理は新論点を絡めてくる可能性が高いので、過去問だけでなく市販の予想問題等も有効活用して万全の対策をしておきましょう。

 第4問・第5問の工業簿記に関しては、易しい問題の出題が続いています。この2問を取りこぼすと合格が一気に遠のいてしまうので、ケアレスミスに気をつけて慎重に解答してください。



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