第143回・日商簿記検定3級 第4問(伝票会計)の過去問分析

第4問 3伝票制の伝票会計の仕訳問題!前回試験と同じく超簡単です。

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【伝票会計】に関する問題でした。取引全体の仕訳を書きだしたうえで3伝票制の各伝票の空欄を埋める簡単な問題で、受験生アンケートでも80%近くの方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

3伝票制のポイントまとめ

 3伝票制は入金に関する取引は入金伝票で、出金に関する取引は出金伝票で、現金が出てこない取引を振替伝票で処理する方法です。3つの伝票を使うので「3伝票制」と呼ばれています。

 なお、現金の出し入れがある取引(一部現金取引)については、「いったん全額を掛けによる売上取引として処理する方法」と「取引を分解して起票する方法」があります。

 どちらの方法を採用しているかについて、問題で明示されることは少ないので、答案用紙の勘定科目や金額から判別できるように準備しておきましょう。

(1)仕入取引

 まずは取引の仕訳を書きだしてみましょう。仕訳自体は簡単なので特に問題ないと思います。

(1)の取引全体の仕訳
(借)仕入 140,000
 (貸)現金 40,000
 (貸)買掛金 100,000

 仕訳を書きだしたら、答案用紙を確認しましょう。振替伝票の金額「140,000」から、一部現金取引について「いったん全額を掛けによる売上取引として処理する方法」を採用していることが分かります。

 よって、まずは140,000円分の掛け仕入を振替伝票に計上してから、現金で受け取った40,000円分について改めて入金伝票で処理します。

「いったん全額を掛けによる仕入取引として処理する方法」の仕訳
(借)仕入 140,000
 (貸)買掛金 140,000
(借)買掛金 40,000
 (貸)現金 40,000
★振替伝票
(借)仕入 140,000
 (貸)買掛金 140,000
★出金伝票
買掛金 40,000

解答:「ア→買掛金」「イ→40,000」「ウ→仕入」「エ→買掛金」

(2)売上取引

 まずは取引の仕訳を書きだしてみましょう。仕訳自体は簡単なので特に問題ないと思います。

(2)の取引全体の仕訳
(借)現金 30,000
(借)売掛金 300,000
 (貸)売上 330,000

 仕訳を書きだしたら、答案用紙を確認しましょう。入金伝票の科目「売上」から、一部現金取引について「取引を分解して起票する方法」を採用していることが分かるので、現金売上分30,000円は入金伝票で起票し、掛け売上分300,000円は振替伝票で起票します。

「取引を分解して起票する方法」の仕訳
(借)現金 30,000
 (貸)売上 30,000
(借)売掛金 300,000
 (貸)売上 300,000
★入金伝票
売上 30,000
★振替伝票
(借)売掛金 300,000
 (貸)売上 300,000

解答:「オ→30,000」「カ→300,000」「キ→売上」「ク→300,000」



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