第143回・日商簿記検定3級 第2問(補助簿の選択)の過去問分析

第2問 超簡単な「補助簿の選択」の問題。絶対に10点満点を取ってください!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【帳簿組織】に関する問題でした。本試験のオリジナル予想問題「簿記ナビ模試」でもガッツリ出題した論点で、しかもひっかけの定番である売上戻り・売上値引の処理もなかったので、きちんと対策していた方にとってはボーナス問題になったと思います。

 受験生アンケートでも、90%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しており、問1同様、短時間で満点を取りたい問題です。

 具体的な解き方は…各取引の仕訳を切って、どの帳簿に記入されるのかひとつひとつ判断していきましょう。

平成28年5月2日の取引

2日の仕訳
(借)仕入 500,000
 (貸)当座預金 250,000
 (貸)支払手形 250,000

 借方の「仕入」に関しては、仕入帳に記入するとともに商品の受け払いを記入する商品有高帳にも記入します。貸方の「当座預金」に関しては当座預金出納帳に、「支払手形」に関しては支払手形記入帳に記入します。

解答:仕入帳・商品有高帳・当座預金出納帳・支払手形記入帳

平成28年5月6日の取引

6日の仕訳
(借)受取手形 300,000
(借)売掛金 300,000
 (貸)売上 600,000
(借)発送費 5,000
 (貸)現金 5,000

 借方の「受取手形」に関しては受取手形記入帳に、「売掛金」に関しては売掛金元帳に記入します。貸方の「売上」に関しては売上帳に記入するとともに商品の受け払いを記入する商品有高帳にも記入します。また、発送費にかかる「現金」に関しては現金出納帳に記入します。

解答:受取手形記入帳・売掛金元帳・売上帳・商品有高帳・現金出納帳

平成28年5月16日の取引

16日の仕訳
(借)支払手形 300,000
 (貸)当座預金 300,000

 借方の「支払手形」に関しては支払手形記入帳に、貸方の「当座預金」に関しては当座預金出納帳に記入します。

解答:支払手形記入帳・当座預金出納帳

平成28年5月27日の取引

27日の仕訳
(借)買掛金 400,000
 (貸)当座預金 400,000

 借方の「買掛金」に関しては買掛金元帳に、貸方の「当座預金」に関しては当座預金出納帳に記入します。

解答:買掛金元帳・当座預金出納帳

平成28年5月31日の取引

31日の仕訳
(借)当座預金 299,500
(借)手形売却損 500
 (貸)受取手形 300,000

 手形の割引きに関する仕訳です。借方の「当座預金」に関しては当座預金出納帳に、貸方の「受取手形」に関しては受取手形記入帳に記入します。

解答:当座預金出納帳・受取手形記入帳

売上戻りと売上値引の処理について

 最後に…本問では問われていませんが、典型的なひっかけ論点である「売上戻りと売上値引の処理」について確認しておきましょう。

 売上戻りは、商品が手元に戻ってくるので、売上帳だけでなく商品有高帳にも記入します。一方、売上値引は売上の利益部分を差し引く(修正する)だけなので、商品有高帳に記入する必要はありません

仕入戻し 仕入値引 売上戻り 売上値引
商品有高帳 ×
仕入帳 × ×
売上帳 × ×

 売上戻り・売上値引の他には…郵便為替証書・送金小切手等の通貨代用証券や、他店振出小切手を受け取った場合、現金の増加として処理する(現金出納帳に記入する)点も問われる可能性が高いので、きちんと押さえておきましょう。



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