第4問 スタンダードな単純個別原価計算の問題。ケアレスミスに気をつけて!

第4問は【単純個別原価計算】に関する問題でした。本問では、6月の仕掛品勘定および月次損益計算書、製造間接費差異が問われていますが、いずれも基本的な処理を問う問題だったので、過去問対策をきちんとやっていた方にとってはボーナス問題だったと思います。
受験生アンケートの結果はきれいにバラけましたが、問題全体の難度は平均レベル以下なので、合格するためには最低でも7割(14点)は取りたいところです。
おすすめの解答手順
下書き用紙に指図書別の原価計算表を書いたうえで、仕掛品勘定から製品勘定への流れをボックス図で確認し、最後に差異分析の図を書いて各差異の金額を求めましょう。
なお、#13-2の製造指図書は、#13の仕損を補修するための製造指図書なので、正常仕損費として#13の製造原価に振り替えます。
また、本問は製造間接費予算が変動費と固定費に分かれていないので、固定予算によるシュラッター図を書いて差異分析を行いましょう。

- 製造間接費差異
- 製造間接費予定配賦率:12,960,000円÷14,400時間=@900円
- 予算許容額:12,960,000円÷12か月=1,080,000円
- 予算差異:1,080,000円-1,120,000円=△40,000円
- 操業度差異:@900円×(1,090時間-1,200時間)=△99,000円
なお、予算差異・操業度差異は借方差異なので、月次損益計算書の原価差異139,000円は売上原価に加算します。加算・減算を間違えないように気をつけてください。
※移動したいページをお選びください。