日商簿記検定3級 第142回総評(過去問分析)

第1問 問4の売買手数料の処理は激ムズ!でもその他の4問は過去問類似問題です。

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳問題】でした。問4の売買手数料の処理はかなり難しかったと思いますが、その他の4問は通常レベルの難度で、しかもいずれも過去問類似問題でだったので、過去問対策をきちんとしていれば最低でも16点は取れたと思います。

 ただ、実際には…問1の「直接法の処理」や問5の「現金の判別」を間違えてしまった受験生が多かったようで、平均点は意外と低いようです。受験生アンケートでも80%以上の方が「やや難しかった」「かなり難しかった」と回答しています。

第2問 売上値引と仕入戻しの処理がポイントの商品有高帳作成問題!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【帳簿記入】に関する問題…具体的には、問題の資料を元に商品有高帳を作成する問題でした。第134回や第138回でも同じような問題が出題されているので、過去問対策をきちんとやっていれば短時間で完答できる問題だったと思います。

 ただ、受験生アンケートでは「普通ぐらいだった」「やや難しかった」という回答が多く、全体的な出来はあまり良くないようです。

第3問 スタンダードな試算表作成問題。当座取引の処理がポイントです。

第3問の難度アンケート結果

 第3問は予想通り【試算表作成問題】でした。当座預金・当座借越のところが少し難しかったかもしれませんが、その他は難度・ボリュームともに平均レベルだったので、きちんと過去問対策していた方にとってはボーナス問題だったと思います。

 受験生アンケートで約50%の方が、「やや難しかった」と回答したのは少し意外でしたが、合格するためには最低でも8割以上(30点満点中24点以上)は取らなければいけない問題です。

第4問 3伝票制の伝票会計!簡単な問題なので10点満点を取らなきゃダメです!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【伝票会計】に関する問題でした。取引全体の仕訳を書きだした上で3伝票制の各伝票の空欄を埋める簡単な問題で、受験生アンケートでも80%近くの方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

第5問 難度の低い財務諸表作成問題!30点満点が狙える問題です。

第5問の難度アンケート結果

 第5問は、【財務諸表作成問題】でした。前回に引き続き2回連続で財務諸表作成問題が出題されましたが、前回の第140回試験の問題に比べると資料が読み取りやすく、未処理事項・決算整理事項のひとつひとつの難度も平均レベルです。

 よって、過去問対策として第138回試験第140回試験の財務諸表作成問題をきちんと解いていた方にとっては、ボーナス問題になったと思います。

 受験生アンケートでは、「やや難しかった」という回答が一番多かったですが、このレベルの問題であれば短い解答時間で8割以上(30点満点中24点以上)は取りたいところです。

まとめ

全体的な難度に関するアンケート結果

 第142回日商簿記検定3級は、配点の多い第3問と第5問(各30点)の難度・ボリュームが、前回試験(合格率26.1%)よりも易しい&量が少なかったので、問題演習をきちんとやっていた受験生が順当に合格できる試験だったと思います。

 受験生アンケートでは「やや難しかった」という回答が一番多かったですが、きちんと過去問対策をしていれば対応できる問題ばかりだったので、難しいと感じた受験生の方々にはもうちょっとがんばって勉強してもらいたいところです。

 この総評を書いている時点(3/3)では合格発表が始まっていないので正確な合格率は分かりませんが、過去10年の平均合格率(約40%)よりもやや低めの35%前後の合格率を予想しています。

問題を解く順番について

 日商簿記検定に限らず、資格試験の問題は簡単な問題・自分の得意な問題から優先的に解くのが鉄則です。試験開始の合図とともにすぐに問題を解き始めるのではなく、まず全ての問題をチェックして、簡単な問題・自分の得意な問題から順番に解いてください。

 本問の場合は、短時間で解答できる第1問・第2問・第4問を先に解いてから、ボリュームの大きい第3問・第5問を解くことをおすすめします。ちなみに私は、第1問→第2問→第4問→第3問→第5問の順番で解きました。

第143回試験の対策について

 第1問の仕訳問題に関しては、今までと同じように過去問類似問題をベースとした出題が予想されますが、今回の問4の売買手数料の処理のように、難度の高い問題が出題される可能性も十分に考えられます。

 このような問題が出題された場合は、問題で列挙されている勘定科目をヒントにして解答仕訳を考えるしかありませんが、問題に嵌って解答時間を浪費し過ぎないように気をつけてください。

 また、第3問は試算表作成問題が鉄板ですが、今回よりも難度の高い&分量の多い問題が出題される可能性は十分にあります。過去問を何度も回して処理スピードのアップを図っておきましょう。

 第5問に関しては、第141回・第142回と2回連続で財務諸表作成問題が出題されましたが、直近の出題傾向を勘案すると今後は精算表作成問題よりも財務諸表作成問題の出題が多くなると考えられます。

 よって、第143回でも3回連続で財務諸表作成問題が出題される可能性は十分にありますので、第138回試験第141回試験の過去問や予想問題等を使ってきちんと対策しておきましょう。



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