日商簿記検定3級 第141回総評(過去問分析)

第1問 ところどころにひっかけのある仕訳問題!最低でも16点はとりたいところ。

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳】問題でした。全体的な難度は通常レベルですし、多くの問題が過去問類似問題だったので、過去問対策をきちんとしていた方にとってはボーナス問題になったと思います。

 ただ、問3の「貸倒れ処理を行っていた」や問4の「販売目的の~」にひっかかってしまった受験生が多かったようで、平均点は意外と低いような気がします。

 ちなみに、受験生アンケートでは半分以上の方が「普通ぐらいだった」と回答しています。

第2問 当座取引に関する勘定記入問題。簡単なので10点満点を狙うべし!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【勘定記入】に関する問題で、第117回試験の第2問で出題された問題と瓜二つでした。難しい仕訳もなく勘定を締め切る必要もなかったので、学習の進んでいる方にとっては簡単な問題に映ったと思います。

 受験生アンケートでは、「普通ぐらいだった」という回答が一番多かったようですが、このレベルの問題は確実に10点満点を取りたいところです。

第3問 ボリューム感のある試算表作成問題。集計時にひと工夫しましょう!

第3問の難度アンケート結果

 第3問は予想通り【試算表作成問題】でした。試算表の月初残高に12月中の取引を反映させて、12月末日時点の残高試算表を作成するという問題でした。

 取引の数がかなり多かったので仕訳の処理が大変だったかもしれませんが、問題自体は第138回試験と同じパターンだったので、過去問対策をきちんとやっていれば完答できたと思います。

 受験生アンケートでは「普通ぐらいだった」という回答が一番多かったですが、最低でも8割(30点中24点)は取りたい問題です。

第4問 語群のヒントがない語句記入問題。(イ)の繰越試算表は少し難しかったかも。

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【語句記入】に関する問題でした。

 直近では第132回・第136回試験でも、本問と同じように文章の空欄部分を答えさせる問題が出題されていますが、第132回・第136回試験が語群から選んで解答する形式だったのに対し、今回は自分で語句を考えて解答する形式(語群のヒント無し)だったので、少し難しく感じたかもしれません。

 受験生アンケートでも、「普通ぐらいだった」「やや難しかった」という回答が多く、全体的にはあまり出来が良くないようですが、合格するためには最低でも3問(10点中6点)は取りたい問題です。

第5問 問題の資料が読みづらい財務諸表作成問題!現金と備品の推定がつらい…

第5問の難度アンケート結果

 第5問は、【財務諸表作成問題】でした。決算整理前の各勘定の残高が試算表ではなく、仕訳問題の勘定科目のように並べられていて読み取りづらかったですし、しかも現金勘定の残高を貸借差額で算定させるという嫌なおまけ付きでした。

 財務諸表作成問題は第138回の第5問でも出題されていますが、問題の難度自体は本問のほうが高いですし、しかも第138回は第3問が簡単な試算表作成問題だったのに対し、今回の第3問はボリュームの大きい試算表作成問題だったこともあり、解答時間が足らなかったという受験生も多かったようです。

 受験生アンケートでも、70%以上の方が「かなり難しかった」と回答しています。

まとめ

全体的な難度に関するアンケート結果

 第141回日商簿記検定3級は、配点の多い第3問と第5問(各30点)が、ボリュームの大きい試算表作成問題と難度の高い財務諸表作成問題という組み合わせだったので、解答時間がかなりきつかったと思います。

 受験生アンケートでも、約85%の方が「やや難しかった」「かなり難しかった」と回答しており、合格率の高かった前回(52.7%)、前々回(54.1%)とは全く違った結果になっています。

 この総評を書いている時点(11/22)では合格発表が始まっていないので正確な合格率は分かりませんが、個人的には20%台の後半ぐらいの合格率を予想しています。過去10年の平均合格率が約40%ということを考えますと、かなり厳しい数字といえるでしょう。

問題を解く順番について

 日商簿記検定に限らず、資格試験の問題は簡単な問題・自分の得意な問題から優先的に解くのが鉄則です。試験開始の合図とともにすぐに問題を解き始めるのではなく、まず全ての問題をチェックして、簡単な問題・自分の得意な問題から順番に解いてください。

 本問の場合は、短時間で解答できる第1問・第2問・第4問を先に解いてから、ボリュームの大きい第3問・難度の高い第5問を解くことをおすすめします。ちなみに私は、第4問→第1問→第2問→第3問→第5問の順番で解きました。

第142回試験の対策について

 第1問の仕訳問題に関しては、今までと同じように過去問類似問題をベースとした出題が予想されますが、今回の問3の「貸倒れ処理を行っていたが」や、問5の「販売目的の~」のように、ひとひねり加えた問題が出題される可能性が高いと思います。

 また、第3問は試算表作成問題が鉄板ですが、今回ぐらいの分量(かなり多い)が出題される可能性は十分にあります。過去問を何度も回して処理スピードのアップを図っておきましょう。

 第5問に関しては、2回連続で財務諸表作成問題が出題される可能性もあるので、本命の精算表作成問題の対策だけでなく、本問と第138回試験の第5問を使って財務諸表作成問題の対策もきちんとしておきましょう。



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