第141回・日商簿記検定3級 第2問(勘定記入)の過去問分析

第2問 当座取引に関する勘定記入問題。簡単なので10点満点を狙うべし!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【勘定記入】に関する問題で、第117回試験の第2問で出題された問題と瓜二つでした。難しい仕訳もなく勘定を締め切る必要もなかったので、学習の進んでいる方にとっては簡単な問題に映ったと思います。

 受験生アンケートでは、「普通ぐらいだった」という回答が一番多かったようですが、このレベルの問題は確実に10点満点を取りたいところです。

解答手順

 問題の資料で「1月中の取引」が列挙されているので、まず下書き用紙に仕訳を書きだしたうえで、答案用紙の各勘定に転記していきましょう。

 なお、当座取引の仕訳をするさいに当座預金・当座借越勘定のどちらを使うのかを判断するため、常に預金残高を把握しておく必要があります。以下のように仕訳の横にその日時点の預金残高をメモしておくと便利です。

1月1日
仕訳なし( 前期繰越 700,000 )

当座残高:預金 700,000

1月4日
(借)現金 200,000
 (貸)当座預金 200,000

当座残高:預金 500,000

1月7日
(借)仕入 500,000
 (貸)当座預金 250,000
 (貸)買掛金 250,000

当座残高:預金 250,000

1月13日
(借)買掛金 400,000
 (貸)当座預金 250,000
 (貸)当座借越 150,000

当座残高:借越 150,000

1月18日
(借)当座借越 150,000
(借)当座預金 200,000
 (貸)売上 350,000

当座残高:預金 200,000

1月25日
(借)当座預金 450,000
 (貸)売掛金 450,000

当座残高:預金 650,000

1月27日
(借)支払手形 300,000
 (貸)当座預金 300,000

当座残高:預金 350,000

1月29日
(借)水道光熱費 30,000
 (貸)当座預金 30,000

当座残高:預金 320,000

 いずれも簡単な仕訳なので特に問題ないと思いますが、18日の取引は売上代金として先方振出しの小切手を受け取り、ただちに当座預金に預け入れているので、当座預金の増加として処理します。

 簿記3級試験で問われる「小切手を受け取った場合の処理方法」は以下の3つに分類できるので、この機会に処理を確認しておきましょう。

  • 先方振出小切手を受け取った場合 → 現金の増加
  • 当店振出小切手を受け取った場合 → 当座預金の増加(または当座借越の減少)
  • 先方振出小切手を受け取り、ただちに当座預金に預け入れた場合 → 当座預金の増加(または当座借越の減少)

 すべての仕訳を書き出したら答案用紙の当座預金・当座借越勘定の空欄を埋めていきます。13日・18日の取引は両勘定をまたぐので記入する金額を間違えないように気をつけてください。

 なお、二勘定制を採用している場合、必ずどちらかの勘定の残高がゼロになります。両方に残高がある場合はどこかで処理を間違えていることになるので、最後の見直し時に両勘定の残高を確認するクセをつけてください。

おまけ:一勘定制を採用していたら?

 一勘定制による場合の仕訳を載せておきますので、参考までにご確認ください。一勘定制は当座取引を全て当座勘定で処理するので仕訳は非常に簡単ですし、常に残高を把握しておく必要もありません。

1月1日
仕訳なし( 前期繰越 700,000 )
1月4日
(借)現金 200,000
 (貸)当座 200,000
1月7日
(借)仕入 500,000
 (貸)当座 500,000
1月13日
(借)買掛金 400,000
 (貸)当座 400,000
1月18日
(借)当座 350,000
 (貸)売上 350,000
1月25日
(借)当座 450,000
 (貸)売掛金 450,000
1月27日
(借)支払手形 300,000
 (貸)当座 300,000
1月29日
(借)水道光熱費 30,000
 (貸)当座 30,000


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