日商簿記検定2級 第140回総評(過去問分析)

第1問 激ムズだった前回と比べるとかなり簡単に…16点は取りたいところです!

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳問題】でした。問3の売上割戻が少し難しかったかもしれませんが、残りの4問は典型的な過去問類似問題でした。

 受験生アンケートで「普通ぐらいだった」という回答が一番多かったのは少し意外でしたが、きちんと過去問対策をしていれば最低でも4問(16点)は取れたと思います。

第2問 3伝票制の伝票会計!短い解答時間で満点を狙える簡単な問題です。

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【伝票会計】に関する問題でした。仕訳日計表と総勘定元帳(受取手形と支払手形)、仕入先元帳(北陸商店・東海商店)を作成する問題で、過去に何度も出題されているおなじみのパターン問題です。

 受験生アンケートでも約90%の受験生が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しており、本問は単に満点を取るだけでなく、なるべく短い解答時間で満点を取ることが2級合格のカギになります。

第3問 4回連続の財務諸表作成問題。難度は「やや難しい」ぐらいです。

第3問の難度アンケート結果

 第3問は【財務諸表作成問題】でした。財務諸表作成問題は前回まで3回連続で出題されていたので、さすがに今回は精算表作成問題かな…と思っていたんですが、蓋を開けてみたら今回も財務諸表作成問題で、4回連続の出題になりました。

 全体的な難度は前回の第139回と同じぐらいですが、未処理事項2および決算整理事項1.の不渡手形の処理、3.の売上原価の算定、7.の退職給付の処理…これらの処理はかなり難しかったと思います。

 受験生アンケートでは、約80%の方が「かなり難しかった」「やや難しかった」と回答していますが、合格するためには最低でも10点は取りたいところです。

第4問 シングルプランによる標準原価計算の問題!落ち着いて考えましょう。

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【標準原価計算】に関する問題でした。標準原価計算といえば、第5問でパーシャルプラン!というのがお決まりだったので、第4問で、しかもシングルプランの処理を問う問題というのはかなり意外でしたが、問題の難度自体は普通レベルだと思います。

 受験生アンケートでは結果がかなりバラけましたが、この問題で大きく失点してしまうと合格がかなり厳しくなるので、最低でも半分(20点満点中10点)は取りたいところです。

第5問 非常に簡単な等級別総合原価計算の問題!満点を取らなきゃダメです。

第5問の難度アンケート結果

 第5問は【等級別総合原価計算】に関する問題でした。第128回試験の問題にそっくりでしたし、簿記ナビ模試でも等級別の難しい問題を出題していたので、きちんと対策していた方にとってはスーパーボーナス問題だったと思います。

 受験生アンケートでも、約90%の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。合格するためには、短い解答時間で満点を取らなければいけない問題です。

まとめ

全体的な難度に関するアンケート結果

 第140回日商簿記検定2級は、第3問・第4問がやや難しかったものの、その他の3問はいずれも過去問類似問題で、質・量ともに普通レベルの問題でした。

 受験生アンケートでも、半数近くの方が「やや簡単だった」という回答しており、個人的にはきちんと勉強した人が順当に合格できる試験回だったと思います。

 全体の合格率に関しては現時点(6/22)ではまだ公表されていませんが、おそらく平均合格率(約30%)よりも少し高い…35%~40%ぐらいの数字になると予想されます。

過去問対策について

 ここ最近、簿記2級では新形式の問題が出題されることが多く(特に第2問)、過去問の重要性が相対的に低下しているという話しを聞きますが、簿記3級・2級は過去問対策を完ぺきにやれば、どんなに難しい試験回でも合格できます。…間違いないっ!(長井秀和ふうに)

 よって、次の11月試験を受験される方は、なるべく早い時期に市販の過去問題集を1冊購入し、特に直近の問題(第137回~)を重点的に、問題を覚えてしまうぐらいまで何度も解き直してください。

 対策の目安は3回転~5回転ぐらいで、「収載されている全ての問題を、制限時間の80%以内の解答時間で、90点以上取れるまで」やれば、かなりの確率で1発合格できると思います。

 なお、過去問を解くさいには「必ず時間を計ってやること」「なるべく少ない下書きで正解が導き出せるように毎回工夫すること」の2点に気をつけてください。計測した解答時間は毎回メモるようにして、回数を重ねるごとに短縮できているかチェックします。

 また、下書き用紙については捨てずに全て保管しておいて「回数を重ねるごとにムダを削ぎ落とすことができているか」をチェックしましょう。不必要な下書きはケアレスミスの原因になるので、出来るかぎりシンプルな下書きになるように工夫してください。



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