第140回・日商簿記検定2級 第2問(伝票会計)の過去問分析

第2問 3伝票制の伝票会計!短い解答時間で満点を狙える簡単な問題です。

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【伝票会計】に関する問題でした。仕訳日計表と総勘定元帳(受取手形と支払手形)、仕入先元帳(北陸商店・東海商店)を作成する問題で、過去に何度も出題されているおなじみのパターン問題です。

 受験生アンケートでも約90%の受験生が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しており、本問は単に満点を取るだけでなく、なるべく短い解答時間で満点を取ることが2級合格のカギになります。

 なお、第2問で出題される伝票会計は、第133回のように各伝票の金額が全て埋まっている問題と、第136回や本問のように一部の金額を推定する問題の2つのパターンがありますが、どちらも過去問に類似した問題が何度も繰り返し出題されるので、過去問対策が非常に効果的です。

解答手順

 本問は「1.伝票の空欄の金額を埋めて、答案用紙の仕入先元帳に金額を記入する→2.仕訳を書きだす→3.答案用紙の仕訳日計表・総勘定元帳に金額を記入する」という流れで考えていきましょう。

1.伝票の空欄の金額を埋めて、答案用紙の仕入先元帳に金額を記入する

 本問は、No.101、No.105、No.201、No.205、No.302、No.305、No.307、No.308が空欄になっているので、答案用紙の仕訳日計表と総勘定元帳、仕入先元帳から各空欄の金額を推定します。

  • No.101:仕訳日計表の借入金勘定の貸方の金額(70,000)
  • No.105:受取手形勘定の仕訳日計表の貸方の金額(53,000)
  • No.201:北陸商店の出金伝票の借方の金額(65,000)
  • No.205:仕訳日計表の未払金勘定の借方の金額(15,000)
  • No.302:東海商店の振替伝票の貸方の金額(260,000)
  • No.305:仕訳日計表の支払手形勘定の貸方の金額(80,000)
  • No.307:仕訳日計表の売掛金勘定の貸方の金額(570,000-180,000-310,000-30,000=50,000)
  • No.308:振替伝票の貸借差額(400,000+50,000=450,000)

 伝票の空欄の金額を埋めたら、この時点で答案用紙の仕入先元帳に金額を記入してしまいましょう。仕訳前に仕入先元帳を完成しておくと、買掛金を商店ごとに把握する必要がなくなるので、解答時間の短縮につながります。

2.仕訳を書きだす

 この作業については特に問題ないと思いますが、仕入先元帳に関してはこの時点で完成済みですし、得意先元帳の記入は本問では問われていないので、売掛金・買掛金を商店別に分けて把握する必要はありません

入金伝票

No.101
(借)現金 70,000
 (貸)借入金 70,000
No.102
(借)現金 180,000
 (貸)売掛金 180,000
No.103
(借)現金 45,000
 (貸)未収金 45,000
No.104
(借)現金 310,000
 (貸)売掛金 310,000
No.105
(借)現金 53,000
 (貸)受取手形 53,000

出金伝票

No.201
(借)買掛金 65,000
 (貸)現金 65,000
No.202
(借)支払手数料 35,000
 (貸)現金 35,000
No.203
(借)買掛金 90,000
 (貸)現金 90,000
No.204
(借)支払手形 39,000
 (貸)現金 39,000
No.205
(借)未払金 150,000
 (貸)現金 150,000

振替伝票

No.301
(借)仕入 120,000
 (貸)買掛金 120,000
No.302
(借)仕入 260,000
 (貸)買掛金 260,000
No.303
(借)売掛金 220,000
 (貸)売上 220,000
No.304
(借)売掛金 320,000
 (貸)売上 320,000
No.305
(借)買掛金 80,000
 (貸)支払手形 80,000
No.306
(借)受取手形 30,000
 (貸)売掛金 30,000
No.307
(借)買掛金 50,000
 (貸)売掛金 50,000
No.308
(借)未収金 400,000
(借)固定資産売却損 50,000
 (貸)土地 450,000

 なお、勘定科目や金額を下書き用紙に書くさいは、出来るかぎり省略して書くことをおすすめします。

 例えば、現金なら「ゲ」、売掛金なら「う×」、金額の下3桁が「000」のときは「-」で代用するなど…「塵も積もれば山となる」的なテクニックを勘定科目の省略パターン一覧表ページで紹介していますので、興味のある方はぜひ一度ご覧ください。

3.答案用紙の仕訳日計表・総勘定元帳に金額を記入する

 金額を集計するだけなので作業自体は問題ないと思いますが、仕訳日計表は合計試算表の一種なので、各勘定の残高ではなく借方合計額・貸方合計額を記入しましょう。



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