第139回・日商簿記検定3級 第5問(精算表作成問題)の過去問分析

第5問 一部空欄推定の非常に簡単な精算表作成問題!狙いましょう、満点を!

第5問の難度アンケート結果

 第5問は、簡単な【精算表作成問題】でした。問3の試算表作成問題と同様、難度・ボリュームともに平均レベル以下でしたので、きちんと過去問対策していた方にとってはボーナス問題だったと思います。

 受験生アンケートでも90%弱の方が、「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。合格するためには最低でも24点(8割)は取りたいところです。

解答手順について

 資料の決算整理事項等の全取引の仕訳を下書き用紙に書きだした上で、それらを集計して答案用紙の精算表の修正記入欄に記入し、損益計算書欄と貸借対照表欄を完成させます。

 仕訳を頭の中で考えて、そのまま解答用紙の精算表の修正記入欄に書きこんでいく…という上級テクニックもありますが、3級受験時にマスターするのはかなり大変なので、無理に挑戦する必要はありません。まずはひとつひとつの取引を確実に処理することを最優先にして取り組んでください。

 なお、本問は答案用紙の残高試算表の一部(現金と資本金)の金額が空欄になっていますが、決算整理事項等1.の「現金の決算整理前帳簿残高は695,000円」から現金の金額が判明するので、貸借差額で資本金の金額2,500,000円を算定しましょう。

決算整理事項

1.
(借)雑損 5,000
 (貸)現金 5,000
2.
(借)当座預金 100,000
 (貸)受取手形 100,000
3.
(借)売掛金 200,000
 (貸)売上 200,000
4.
(借)貸倒引当金繰入 4,000
 (貸)貸倒引当金 4,000
5.
(借)仕入 500,000
 (貸)繰越商品 500,000
(借)繰越商品 450,00
 (貸)仕入 450,000
6.
(借)消耗品費 70,000
 (貸)消耗品 70,000
7.
(借)減価償却費 60,000
 (貸)備品減価償却累計額  60,000
8.
(借)前払家賃 180,000
 (貸)支払家賃 180,000
9.
(借)支払利息 5,000
 (貸)未払利息 5,000

 1.の現金過不足は、決算整理で判明した場合は現金過不足勘定を使わずに雑損または雑益勘定で処理します。本問は帳簿残高が実際有高よりも5,000円多いので、金額を実際有高に合わせるために現金勘定を5,000円減額します。

 2.の未記帳取引は、手形が無事に決済され当座預金口座に振り込まれた…という仕訳を切るだけです。当座預金勘定を増額し、受取手形勘定を減額します。3.の未記帳取引は、掛け売上の仕訳を切るだけです。売上を計上して売掛金勘定を増額します。

 4.の貸倒引当金は、決算整理事項2.の受取手形の減額、決算整理事項3.の売掛金の増額を考慮して計算します。

(600,000円+500,000円-100,000円+200,000円)×2%-20,000円=4,000円

 5.の売上原価の算定は、「しーくりくりしー」の語呂でおなじみの仕訳を切るだけです。期末棚卸高の金額も「商品の期末棚卸高(3.の商品販売後)は450,000円」と与えれているので簡単です。

 6.の消耗品は、答案用紙の残高試算表欄の「消耗品 80,000」から、決算期末に当期使用分を消耗品費勘定に振り替える(購入時に資産処理する)方法を採用していることが分かるので、70,000円(=80,000円-10,000円)を消耗品勘定から消耗品費勘定に振り替えます。

 7.の減価償却は「残存価額ゼロ」に気をつけて減価償却費を計算するだけです。

 8.の支払家賃は、残高試算表に計上されている900,000円のうち、180,000円が次期に属する分なので決算時に前払い処理します。

 9.の支払利息は、問題文の「当期の10月31日(利払日)までの利息が計上されている」から、11月・12月の2か月分の利息を計上する必要があると分かるので、以下のどちらかの計算式で未払い計上する金額を算定します。

  • 答案用紙の残高試算表欄の借入金の金額1,500,000円×2%×2か月/12か月=5,000円
  • 答案用紙の残高試算表欄の支払利息の金額25,000円÷10か月×2か月=5,000円


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