第139回・日商簿記検定2級 第4問(部門別個別原価計算)の過去問分析

第4問 部門別個別原価計算の問題。固定予算による差異分析がポイントです!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【部門別個別原価計算】に関する問題でした。問1の部門別予定配賦率の計算は超簡単で、問2の差異分析は「予定配賦率を変動費と固定費に分けられない(分けるための資料がない)→固定予算による差異分析」と判断できたかどうかがカギになります。

 受験生アンケートでは50%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答していますが、商業簿記が難しかったことを考えると、本問は短い解答時間で20点満点を取らなければいけない問題だと思います。

 それでは早速、問1から考えていきましょう。

問1 部門別予定配賦率の計算

 問題文に「補助部門費の配賦は直接配賦法による」とあるので、指示に従って修繕部費・材料倉庫部費・工場事務部費を第1製造部・第2製造部に配賦します。

修繕部費

第1製造部:9,000,000円×60回/(60回+30回)=6,000,000円

第2製造部:9,000,000円×30回/(60回+30回)=3,000,000円

材料倉庫部費

第1製造部:7,000,000円×20,000千円/(20,000千円+15,000千円)=4,000,000円

第2製造部:7,000,000円×15,000千円/(20,000千円+15,000千円)=3,000,000円

工場事務部費

第1製造部:8,000,000円×52名/(52名+48名)=4,160,000円

第2製造部:8,000,000円×48名/(52名+48名)=3,840,000円

第1製造部の部門別予定配賦率(解答)

予算額合計:65,760,000円+6,000,000円+4,000,000円+4,160,000円=79,920,000円

予定配賦率:79,920,000円÷10,800時間=7,400円/時間

第2製造部の部門別予定配賦率(解答)

予算額合計:48,960,000円+3,000,000円+3,000,000円+3,840,000円=58,800,000円

予定配賦率:58,800,000円÷12,000時間=4,900円/時間

問2 固定予算による差異分析

 答案用紙の「実際発生額」「予定配賦額」「予算差異」「操業度差異」から、差異分析をする必要があることが分かりますが、本問は第1製造部の予定配賦率7,400円を変動費と固定費に分けることができません

 よって、本問は公式法変動予算による差異分析(シュラッター図をつかう解法)ではなく固定予算による差異分析をして予算差異・操業度差異を把握します。

固定予算による差異分析図
固定予算による差異分析図
  • 実際操業度:800時間(問2の問題文からひっぱってくる)
  • 基準操業度:900時間(=10,800時間÷12か月)
  • 予定配賦額:5,920,000円(=@7,400円×800時間)
  • 固定費予算額(月間):6,660,000円(=79,920,000円÷12か月)
  • 実際発生額:6,000,000円(=答案用紙からひっぱってくる)
  • 総差異:5,920,000円-6,000,000円=△80,000円(不利・借方差異)
    • 予算差異:6,660,000円-6,000,000円=660,000円(有利・貸方差異)
    • 操業度差異:5,920,000円-6,660,000円=△740,000円(不利・借方差異)


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