第137回・日商簿記検定3級 第3問(試算表作成問題)の過去問分析

第3問 二重仕訳もない簡単な試算表作成問題。満点を狙いましょう!

第3問の難度アンケート結果

 第3問は巷の予想通り【試算表作成問題】でした。難度・ボリュームともに平均以下でしたので、きちんと過去問対策していた方にとってはボーナス問題だったと思います。受験生アンケートでも約95%の方が、「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

解答方法について

 試算表作成問題の解答方法は、「下書き用紙に全取引の仕訳を書きだした上で集計する方法」と、「頻出勘定(仕訳によく出てくる勘定)についてT勘定を設定し、その他の勘定については問題文で与えられている合計試算表の両端の余白に書き込んだり、解答用紙に直接書き込んでいく方法」の2つがあります。

 第130回・第133回試験の試算表作成問題のように、月中取引の資料が勘定科目別・帳簿別で与えられている場合は、二重仕訳を考慮する必要があるので、前者の方法で解くことをおすすめします。

 一方、第132回・第135回試験のように月中取引の資料が日付別(時系列)で与えられている場合は、二重仕訳を考慮する必要はないので、後者の方法で解くことをおすすめします。

 本問は、月中取引の資料が日付別(時系列)で与えられているので、個人的にはT勘定を使う後者の方法をおすすめしますが、取引数が少ないので全取引の仕訳を書きだす前者の方法でも構いません。

T勘定を設定すべき勘定について

 3級の試算表作成問題をT勘定を使って解く場合は、現金・当座預金・売掛金・買掛金・受取手形・支払手形・仕入・売上勘定の8つについては必ずT勘定を作ってください。

 その他の勘定については臨機応変に対応することになりますが、基本的には「その他」という勘定を作ってそこにどんどん書き込んでいくことをおすすめします。

  • 設定するT勘定:現金勘定、当座預金勘定、売掛金勘定、買掛金勘定、受取手形勘定、支払手形勘定、仕入勘定、売上勘定、その他勘定

具体的な解答手順について

 まず下書き用紙にT勘定を設定し、資料(A)で与えられている平成26年4月30日の残高試算表の金額をT勘定に移記します。

第3問・試算表作成問題の下書き1
第3問・試算表作成問題の下書き1

 次に、資料(B)の平成26年5月中の取引の仕訳を頭の中で考えて、T勘定を設定している勘定については各T勘定に、設定していないものについては「その他」勘定に勘定科目と金額を埋めていきます。

第3問・試算表作成問題の下書き2
第3問・試算表作成問題の下書き2

 資料(B)の取引を全て処理し終えたら、下書き用紙のT勘定を締め切り、各勘定の残高を算定したうえで答案用紙に移記します。「その他」勘定については締め切る必要はないので、ひとつずつ答案用紙に移記してください。

第3問・試算表作成問題の下書き3
第3問・試算表作成問題の下書き3

参考・平成26年5月中の取引

3日
(借)仕入 103,000
 (貸)当座預金 100,000
 (貸)現金 3,000
5日
(借)当座預金 50,000
(借)売掛金 400,000
 (貸)売上 450,000
6日
(借)貸倒引当金 10,000
 (貸)売掛金 10,000
9日
(借)所得税預り金 6,000
 (貸)現金 6,000
10日
(借)仕入 150,000
 (貸)受取手形 50,000
 (貸)買掛金 100,000
13日
(借)受取手形 330,000
 (貸)売上 330,000
14日
(借)仕入 230,000
 (貸)前払金 50,000
 (貸)買掛金 180,000
18日
(借)備品 100,000
 (貸)未払金 100,000
20日
(借)給料 150,000
 (貸)所得税預り金 6,000
 (貸)当座預金 144,000
25日(1)
(借)支払手形 100,000
 (貸)当座預金 100,000
25日(2)
(借)水道光熱費 17,000
 (貸)当座預金 17,000
25日(3)
(借)買掛金 320,000
 (貸)当座預金 320,000
30日(1)
(借)現金 560,000
(借)受取手形 100,000
 (貸)売掛金 660,000
30日(2)
(借)支払家賃 35,000
(借)資本金 15,000
 (貸)当座預金 50,000

 18日の「事務用の複写機1台を~買い入れ」は備品勘定で処理します。また、「代金は翌月末に支払うことにした」とあるので未払金勘定で処理します。

 30日(2)の資本の引き出しに関する仕訳は、資本金勘定で処理する場合と引出金で処理する場合の2パターンが考えられますが、答案用紙の勘定科目の空欄には上記の(未払金)が入ることから、資本金勘定で処理すると判断します。その他の仕訳は簡単なので特に問題ないと思います。



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