第137回・日商簿記検定3級 第1問(仕訳問題)の過去問分析

第1問 短い解答時間で満点が狙える仕訳問題!過去問対策が非常に有効です!

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳】問題でした。問2の租税公課と通信費以外は過去問類似問題でしたし、その問2も「収入印紙→租税公課勘定で処理」を問うだけの簡単な問題だったので、きちんと過去問対策をしていれば短い解答時間で全問正解できたと思います。

 受験生アンケートでも、90%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

 日商簿記検定3級の仕訳問題は過去問対策が非常に有効です。簿記検定ナビで無料配布している仕訳問題対策を有効活用して、なるべく早い時期から対策することをおすすめします。

問1 当座取引

 当座取引に関する問題です。当座取引の処理に関しては【当座預金勘定と当座借越勘定を使う2勘定制】と【当座勘定のみを使う1勘定制】の2つがありますが、本問は問題文に「当店は当座預金勘定と当座借越勘定の2勘定制を採っている」とあるので、指示通り2勘定制で処理します。

 具体的には、問題文の「現在、当座預金の口座残高は80,000円の借越しとなっている」から、当座借越80,000円が計上されていることが分かるので、80,000円についてはこの当座借越と相殺し、残額の70,000円については当座預金勘定で処理します。

当座勘定のみを使う1勘定制の仕訳(参考)

 1勘定制は、当座に関する仕訳は全て当座勘定を使って処理します。借方に計上する場合も貸方に計上する場合も、機械的に処理するだけなので2勘定制よりも簡単です。

(借)当座 150,000
 (貸)現金 150,000

問2 租税公課と通信費

 租税公課と通信費に関する問題です。本問は【収入印紙→租税公課、郵便切手→通信費】という処理方法を知っているかどうかを問うだけの簡単な問題なので、必ず出来るようにしておいてください。

  • 租税公課:収入印紙代、固定資産税、自動車税など
  • 通信費:電話代、切手・ハガキ、宅配便・バイク便など

 なお、租税公課と通信費に関しては、簿記2級の仕訳問題で出題される可能性もあります(第106回の問4参照)。参考程度にご確認ください。

問3 固定資産の売却・未収金

 固定資産の売却に関する問題です。固定資産の売却損益は、売却時の帳簿価額と売却価額の差額により算定します。本問の場合、売却時の帳簿価額は【取得原価600,000円-減価償却累計額240,000円=360,000円】なので、これと売却価額300,000円とを比較して、60,000円の売却損を計上します。

 ここで念のため、減価償却累計額360,000円の算定式を確認しておきましょう。本問は残存価額がゼロなので、取得原価を耐用年数で割って1年あたりの減価償却費を算定し、それに使用期間(本問は2年)を掛け合わせるだけです。

取得原価600,000円÷耐用年数5年=120,000円/年

120,000円/年×2年=240,000円

 なお、月末に受け取る300,000円に関しては商品売買以外の取引から発生した債権なので、売掛金勘定ではなく未収金勘定で処理します。

直接法で記帳していた場合の解答仕訳(参考)

 固定資産の売却に関しては、減価償却の記帳方法が「間接法」の問題がほとんどですが、第108回の問1のように直接法で問われることもあります。参考までに、本問を直接法で記帳していた場合の解答仕訳をご確認ください。

(借)未収金 300,000
(借)固定資産売却損 60,000
 (貸)備品 360,000

問4 手形の割引き

 手形の割引きに関する問題です。手形は満期日に決済されますが、満期日前であっても銀行に手形を持参して一定の手数料(利息)を支払うことにより、手形を現金化することが出来ます。

 手形の割引日から満期日までの利息相当分は、手形売却損勘定で費用処理します。なお、利息の金額は問題文で与えられることが多いですが、第130回の問5のように自分で算定する必要がある場合は、問題の指示に従って日割計算(または月割計算)をしてください。

問5 仮受金・前受金

 仮受金・前受金に関する問題です。仮受金とは、入金の事実があるものの相手勘定や入金された理由などが不明な場合に、一時的に計上する勘定科目です。

 本問は、問題文に「さきの当座預金口座への230,000円の入金は…入金時には内容不明の入金として処理してある」とあるので、内訳が判明する前に以下のような仕訳を切っていたことが分かります。

(借)当座預金 230,000
 (貸)仮受金 230,000

 その後、出張から戻った従業員の報告により、230,000円の内訳が「得意先山梨商店からの売掛金200,000円の回収および得意先甲府商店から受け取った手付金30,000円」と判明するので、200,000円の仮受金を売掛金と相殺し、30,000円の仮受金を前受金に振り替えます。

(借)仮受金 230,000
 (貸)売掛金 200,000
 (貸)前受金 30,000


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