第136回・日商簿記検定3級 第5問(精算表作成問題)の過去問分析

第5問 有価証券が2回動く点に注意!あとは簡単な問題です。

第5問の難度アンケート結果

 第5問は、簡単な【精算表作成問題】でした。有価証券が2回動く(売却と時価評価)ところと、未払利息の算定が少し難しかったかもしれませんが、その他の部分はいずれも簡単な取引だったと思います。

 よって、過去問対策をきちんとやっていれば、少なくとも8割~9割(24点~27点)の点数を取ることが出来たと思います。受験生アンケートでも、3分の2以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

解答手順について

 資料の決算整理事項等の全取引の仕訳を下書き用紙に書き出した上で、それらを集計して答案用紙の精算表の修正記入欄に記入し、損益計算書欄と貸借対照表欄を完成させるのが一番良いと思います。

 なお、仕訳を頭の中で考えて、そのまま解答用紙の精算表の修正記入欄に書きこんでいくという上級テクニックもありますが、3級受験時にマスターするのはかなり大変なので、無理に挑戦する必要はありません。まずはひとつひとつの取引を確実に処理することを最優先にして取り組んでください。

決算整理事項等

1.
(借)雑損 8,000
 (貸)現金 8,000
2.
(借)当座預金 240,000
 (貸)売買目的有価証券 200,000
 (貸)有価証券売却益 40,000
3.
(借)仮受金 50,000
 (貸)売掛金 50,000
4.
(借)貸倒引当金繰入 3,800
 (貸)貸倒引当金 3,800
5.
(借)仕入 450,000
 (貸)繰越商品 450,000
(借)繰越商品 400,000
 (貸)仕入 400,000
6.
(借)売買目的有価証券 37,000
 (貸)有価証券評価益 37,000
7.
(借)減価償却費 50,000
 (貸)備品減価償却累計額 50,000
8.
(借)前払家賃 210,000
 (貸)支払家賃 210,000
9.
(借)支払利息 21,000
 (貸)未払利息 21,000

 1.の決算時に判明した現金過不足は、現金過不足勘定を経由することなく差額を雑損または雑益で処理するだけです。本問は、帳簿の金額(588,000円)を実際の金額(580,000円)に合わせるために、8,000円の雑損を計上するとともに、同額だけ現金勘定を減額します。

 2.の有価証券の売却は、「200,000円で購入した株式を240,000円で売却し40,000円の売却益が発生した」という簡単な取引なので特に問題ないと思いますが、この売却により6.で時価評価するのは100株だけになるので、間違えないように気をつけてください。

 3.は仮受金を売掛金に振り替えるだけです。4.の貸倒引当金の計算は、3.の売掛金の回収を考慮して計算するだけです。

(360,000円+650,000円-50,000円)×3%-25,000円=3,800円

 5.の売上原価の算定は、「しーくりくりしー」の語呂でおなじみの仕訳を切るだけなので特に問題ないと思います。

 6.の有価証券の時価評価については、先述のとおり200株のうち100株は既に売却済みなので、残り100株の時価評価をします。

(@2,370円-@2,000円)×100株=37,000円(評価益)

 7.の減価償却は簡単なので特に問題ないと思います。8.の支払家賃は、4月1日に支払った1年分の賃料840,000円のうち、翌年の1月~3月の3か月分は次期に属する費用なので、当期の費用から控除して次期に繰り延べます。

840,000円÷12か月=70,000円/月

70,000円/月×3か月=210,000円

 9.の支払利息は、次期の3月末に支払う半年分の利息のうち、当期の3か月分(10月~12月)は当期に属する費用なので、利息の金額を計算して見越し計上します。

2,000,000円×4.2%×3か月/12か月



ページの先頭へ