第136回・日商簿記検定3級 第3問(試算表作成問題)の過去問分析

第3問 二重仕訳もない簡単な試算表作成問題。満点が狙える問題です!

第3問の難度アンケート結果

 第3問は巷の予想通り【試算表作成問題】でした。難度は平均レベルよりもやや易しく、ボリュームも普通レベルだったので、きちんと対策していた方にとってはボーナス問題だったと思います。受験生アンケートでも約70%の方が、「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

解答方法について

 試算表作成問題の解答方法については、下書き用紙に全取引の仕訳を書きだした上で集計する方法と、頻出勘定(仕訳によく出てくる勘定)についてT勘定を設定し、その他の勘定については問題文で与えられている合計試算表の両端の余白に書き込んだり、解答用紙に直接書き込んでいく方法の2つがあります。

 第130回・第133回試験の試算表作成問題のように、月中取引の資料が勘定科目別・帳簿別・取引別で与えられている場合は、二重仕訳を考慮する必要があるので、前者の方法で解くことをおすすめします。

 一方、第132回・第135回試験のように月中取引の資料が日付別(時系列)で与えられている場合は、二重仕訳を考慮する必要はないので、後者の方法で解くことをおすすめします。

 本問は、月中取引の資料が取引別で与えられているので、通常であれば全取引の仕訳を書きだす前者の方法をおすすめしますが、結果的に二重仕訳が発生しない問題だったので、T勘定を使う後者の方法で解いても全く問題ありません。

T勘定を使って解く場合に設定すべき勘定について

 簿記3級の試算表作成問題をT勘定を使って解く場合は、現金・当座預金・売掛金・買掛金・受取手形・支払手形・仕入・売上勘定の8つについては必ずT勘定を作ってください。

 その他の勘定については臨機応変に対応することになりますが、基本的には「その他」という勘定を作ってそこにどんどん書き込んでいくことをおすすめします。

  • 設定するT勘定:現金勘定、当座預金勘定、売掛金勘定、買掛金勘定、受取手形勘定、支払手形勘定、仕入勘定、売上勘定、その他勘定

具体的な解答手順について

 まず下書き用紙にT勘定を設定し、答案用紙の残高試算表の9月30日現在の金額をT勘定に反映させた後、問題の資料【平成25年10月中の取引】の仕訳を頭の中で考えて、T勘定を設定している勘定については各T勘定に金額を、設定していないものについては「その他」勘定に勘定科目と金額を埋めていきます。

 平成25年10月中の取引を全て処理し終えたら、下書き用紙のT勘定を締め切り、各勘定の残高を算定したうえで答案用紙の解答欄に移記します。「その他」勘定については締め切る必要はないので、ひとつずつ答案用紙に移記してください。


 下の画像は、管理人が問題を解く際に実際に書いた下書き用紙です。T勘定を使った解き方がよく分からない方は参考にしてください。最初は解答を見ながら下書きの練習をすると良いと思います。

第3問・試算表作成問題の下書き
第3問・試算表作成問題の下書き

参考・平成25年10月中の取引

1(1)
(借)前払金 30,000
 (貸)当座預金 30,000
1(2)
(借)当座預金 40,000
 (貸)前受金 40,000
2(1)
(借)仕入 71,000
 (貸)当座預金 71,000
2(2)
(借)仕入 187,000
 (貸)買掛金 187,000
2(3)
(借)仕入 54,000
 (貸)受取手形 54,000
2(4)
(借)仕入 39,000
 (貸)支払手形 39,000
2(5)
(借)仕入 21,000
 (貸)前払金 21,000
2(6)
(借)買掛金 10,000
 (貸)仕入 10,000
3(1)
(借)現金 38,000
 (貸)売上 38,000
3(2)
(借)売掛金 296,000
 (貸)売上 296,000
3(3)
(借)受取手形 75,000
 (貸)売上 75,000
3(4)
(借)売上 14,000
 (貸)売掛金 14,000
4(1)
(借)買掛金 80,000
 (貸)当座預金 80,000
4(2)
(借)買掛金 92,000
 (貸)支払手形 92,000
4(3)
(借)買掛金 70,000
 (貸)売掛金 70,000
4(4)
(借)当座預金 110,000
 (貸)売掛金 110,000
4(5)
(借)受取手形 105,000
 (貸)売掛金 105,000
5(1)
(借)支払手形 77,000
 (貸)当座預金 77,000
5(2)
(借)当座預金 156,000
 (貸)受取手形 156,000
6(1)
(借)売買目的有価証券 42,000
 (貸)当座預金 42,000
6(2)
(借)当座預金 62,000
 (貸)売買目的有価証券 58,000
 (貸)有価証券売却益 4,000
7(1)
(借)給料 189,000
 (貸)当座預金 189,000
7(2)
(借)現金 60,000
 (貸)当座預金 60,000
7(3)
(借)支払家賃 65,000
 (貸)現金 65,000
7(4)
(借)貸倒引当金 20,000
 (貸)売掛金 20,000

 仕訳に関しては、6(1)の売買目的有価証券の購入時に証券会社に支払った手数料(付随費用)を、売買目的有価証券の取得原価に含めて処理する点に気をつけてください。

 本問は、答案用紙の一番下に支払手数料勘定があるので、証券会社への手数料をついうっかり支払手数料勘定で処理してしまった方が結構いたようです。その他の仕訳は簡単なので特に問題ないと思います。



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