第136回・日商簿記検定3級 第2問(帳簿組織)の過去問分析

第2問 見慣れない形式の帳簿組織の問題。部分点狙いでいきましょう。

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【帳簿組織】に関する問題でした。当座預金出納帳・受取手形記入帳・買掛金元帳から仕訳を類推するという、見慣れない形式の問題だったので面食らってしまった受験生も多かったと思います。

 ただ、当座借越が絡む1月31日の仕訳以外は簡単なので、資料の見落としに気をつければ半分以上は取れたと思います。事実、受験生アンケートでも半数近くの方が「やや簡単だった」と回答しています。

 なお、本問は資料が次のページにもまたがっているので、仕訳を考えるさいは買掛金元帳のデータを見落とさないように気をつけてください。また、受取手形記入帳のてん末欄も見落としがちなので注意してください。

資料を見落とさないための工夫

 私は仕訳を考える前に、問題の資料にじっくり目を通して5日・10日・20日・31日に関係するデータに、予めそれぞれ異なる印を付けました

 例えば、5日ですと当座預金出納帳の日付欄と、受取手形記入帳の日付欄と振出日欄に「○」マークを、10日ですと当座預金出納帳の日付欄と、東京商店の買掛金元帳の日付欄に「△」マークを付ける…といった感じです。

  • 5日:当座預金出納帳の日付欄と、受取手形記入帳の日付欄と振出日欄に「」マーク
  • 10日:当座預金出納帳の日付欄と、東京商店の買掛金元帳の日付欄に「」マーク
  • 20日:当座預金出納帳の日付欄と、千葉商店の買掛金元帳の日付欄に「」マーク
  • 31日:当座預金出納帳の日付欄と、受取手形記入帳のてん末欄に「×」マーク

 また、問題の資料を読んだときに、当座預金出納帳の残高が25日の取引によって貸方残になっていることに気づいたので、「貸 55,000」の部分も目立つように囲んでおきました。

5日の取引

 当座預金出納帳から100,000円の売上が、受取手形記入帳から150,000円の売上が発生したことが読み取れるので、合計250,000円の売上を計上します。

 なお、当座預金出納帳の5日の残高は取引前・取引後ともに借方残なので、当座預金勘定を使って仕訳をすると判断します。

(借)当座預金 100,000
(借)受取手形 150,000
 (貸)売上 250,000

10日の取引

 東京商店の買掛金元帳から300,000円の商品を掛けで仕入れ、当座預金出納帳から5,000円の引取費用を小切手を振り出して支払ったことが読み取れます。

 なお、当座預金出納帳の10日の残高は取引前・取引後ともに借方残なので、当座預金勘定を使って仕訳をすると判断します。

(借)仕入 305,000
 (貸)買掛金 300,000
 (貸)当座預金 5,000

20日の取引

 当座預金出納帳から買掛金100,000円を返済するために小切手を振り出し、さらに受取手形記入帳(のてん末欄)と千葉商店の買掛金元帳から、買掛金150,000円を返済するために受取手形を裏書譲渡したことが読み取れます。

 なお、当座預金出納帳の20日の残高は取引前・取引後ともに借方残なので、当座預金勘定を使って仕訳をすると判断します。

(借)買掛金 250,000
 (貸)当座預金 100,000
 (貸)受取手形 150,000

31日の取引

 当座預金出納帳と受取手形記入帳のてん末欄から、100,000円の受取手形を割り引いたことが読み取れます。また、手形代金100,000円と当座預金への預入額99,000円との差額1,000円は、割引時の手数料(手形売却損)と判断します。

 なお、当座預金出納帳の31日の残高は取引前が55,000円の貸方残で、取引後が44,000円の借方残になっています。よって、まず当座借越の残高(55,000円)がゼロになるまで当座借越勘定を減額し、残りの44,000円を当座預金勘定で処理します。

(借)当座借越 55,000
(借)当座預金 44,000
(借)手形売却損 1,000
 (貸)受取手形 100,000

 当座借越が絡む31日の処理はちょっと難しいので、本問は5日・10日・20日の3つの仕訳ができれば十分です。



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