日商簿記検定2級 第126回総評(過去問分析)

第1問 今回もやっぱり仕訳問題!問3と問5がちょっと難しかったです。

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回もスタンダードな【仕訳】問題でしたが、ひとつひとつの問題を考えていく前に、基本的な解き方をもう一度確認してください。

  1. まずは勘定科目を見ずに頭の中で解答の仕訳をイメージする
  2. イメージした仕訳の勘定科目が問題文で列挙されているか確認する
  3. ない場合は代替できる勘定を探す(例・火災未決算→未決算など)
  4. 解答用紙に仕訳を書く
  5. 解答用紙の勘定科目と問題文で列挙されている勘定科目を再チェックする

 第127回試験以降も、第124回試験の「現金預金」勘定のように意表をついた勘定科目で答えさせられる可能性がありますし、上記の解答手順は試験時にいきなりやろうと思っても無理ですので、練習時から基本的な解き方を常に心がけるようにしてください。


 問1手形の更改に関する問題は、あまり見かけない問題でしたので面食らった方もいらっしゃったかもしれませんが、やっていることは「旧手形を新手形に交換する」だけです。具体的には、かつて振り出していた旧手形200,000円を、新手形200,000円に振り替える仕訳を切ることになります。

 なお、手形の更改に関しては、「①利息を手形更改時に支払う場合の仕訳(本問)」「②新手形の額面に含めて処理する場合の仕訳」「③手形所持人の仕訳」の3本の仕訳を押さえておけば十分です。②③については、仕訳問題対策のほうで詳しく説明していますので、あわせてご確認ください。

 問2固定資産の焼失・未決算に関する問題は、問題文の「火災発生日現在の簿価の全額を未決算勘定に振り替えていた」という仕訳をきちんとイメージできるかどうかがカギになります。

 未決算の問題について難しく思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どの問題もやっている処理としては固定資産の帳簿価額を未決算勘定に振り替え、保険金の受取額が確定したら貸借差額を特別損益として認識するだけですので、処理の流れをきちんと理解しておいてください。

 問3特殊商品売買(受託販売)に関する問題は、第124回・第125回に引き続いて3回連続での出題になりましたが、先の2回で問われたような「受託商品売上時の仕訳」ではなく、「受託販売にともなう荷為替手形の引き受けの仕訳」を問う問題でしたので、ちょっと難しかったかもしれません。

 なお、問題文の「貨物代表証券(今井商店の仕入原価:200,000円、売価:250,000円)を受け取った。なお、販売を委託された商品は、未だ到着していない。」から、未着品勘定を使って仕訳を切ってしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、那覇商店から送られてくる商品はあくまでも那覇商店のもので、受託者である当店はそれを預かっているだけにすぎません。

 本問において、当該部分の記述は完全なダミーデータになりますので、仕訳を切る際にはご注意ください。

 問4売上割引に関する問題は、過去問とほとんど同じ出題形式でしたので特にコメントすることはありません。

 問5本支店会計に関する問題は、本店集中計算制度を採用している場合の支店の仕訳を問う問題ですが、「支店間取引をそれぞれの支店が記帳する場合、仕訳には必ず本店勘定が登場する」ということを知っていれば、なんてことはない問題です。


 専門学校によっては、問3の受託者側の仕訳と問5の支店側の仕訳について、「出題可能性はほとんどないのでやらなくて結構です」と飛ばしていたところもあったようですが、簿記検定ナビの仕訳問題対策では両問とも関連問題の解説部分で紹介していましたので、仕訳問題対策を使ってきちんと勉強していた方は普通に解答仕訳を導き出すことが出来たと思います。

第2問 特殊商品売買がてんこ盛りの新形式問題でした!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【特殊商品売買】からの出題でした。具体的には、資料Ⅰで与えられている3月1日現在の残高試算表に、資料Ⅱで与えられている3月中の取引を反映させて決算整理前残高試算表の一部を、さらに資料Ⅲの決算整理事項を反映させて損益計算書の一部を作成するという問題でした。

 新形式だったこと、多くの受験生が苦手とする特殊商品売買のオンパレードだったこと、2級の試験範囲から逸脱している問題が一部あったことから、問題を見ただけで戦意喪失してしまった方も多かったようです。

 ただ、資料Ⅱの3月中の取引については、7の割賦を除いて、第1問の仕訳問題で出題される特殊商品売買と同レベルの難度でしたので、部分点狙いで仕訳をひとつひとつ積み上げていけば、意外に点数が取れる問題だったと思います。それではまず、資料Ⅱの8つの仕訳を確認していきましょう。

資料Ⅱ:平成22年3月中の取引

1.
(借)未着品 50,000
 (貸)買掛金 50,000
2.
(借)売掛金 40,000
 (貸)未着品売上 40,000
(借)仕入 25,000
 (貸)未着品 25,000
3.
(借)仕入 180,000
 (貸)未着品 30,000
 (貸)買掛金 150,000
(借)買掛金 240,000
 (貸)現金 240,000
4.
(借)売掛金 280,000
 (貸)一般売上 280,000
(借)現金 300,000
 (貸)売掛金 300,000
5.
(借)積送品 150,000
 (貸)仕入 150,000
6.
(借)委託販売 183,000
 (貸)積送品売上 183,000
(借)仕入 160,000
 (貸)積送品 160,000
(借)現金 140,000
 (貸)委託販売 140,000
7.
(借)割賦販売契約 300,000
 (貸)割賦仮売上 300,000
(借)現金 220,000
 (貸)割賦売上 220,000
(借)割賦仮売上 220,000
 (貸)割賦販売契約 220,000
8.
(借)貸倒引当金 7,000
 (貸)売掛金 7,000

 1.については、特に問題ないと思います。2.についても仕訳自体は問題ないと思いますが、問題文に「売り上げた貨物引換証の原価(=売上原価)は仕入勘定に振り替える」とありますので、解答用紙の決算整理前残高試算表の仕入勘定には「未着品の売上原価の金額が含まれている」ということになります。

 3.4.5.についても普通に仕訳を切るだけですが、通常の形で商品を売り上げた場合は、他と区別するために「一般売上」という勘定を使って仕訳を切ることになります。

 6.については、資料Ⅰの残高試算表に「委託販売」勘定が計上されていますので、積送品売上の相手勘定が「売掛金」勘定ではなく「委託販売」勘定となる点に気をつけるのと、問題文に「積送品売上高は、委託先の手取金額で計上する」とありますので、210,000円ではなく、手数料27,000円を差し引いた183,000円を計上する点に気をつけてください。

「委託先の手取金額で計上する」について

 普通に考えますと「委託先=受託者」になりますので、受託者の手取金額は210,000円でも正解…といいますか、むしろ210,000円のほうが個人的には正しいと思います。

 ただ、各専門学校の解答を見ても183,000円で処理されていますので、この点については、作問者が「委託の手取金額を計上する」とすべき点を「委託の手取金額で計上する」と書き間違えたと判断することになりそうです。それにしても今回の第2問の作問者は…。

 また、未着品と同様、売上原価の金額を仕入勘定に振り替えることになりますので、解答用紙の決算整理前残高試算表の仕入勘定には「未着品の売上原価だけでなく積送品の売上原価の金額も含まれている」ということになります。

 7.については、問題文に「販売時に割賦販売契約勘定と割賦仮売上勘定の対照勘定を用いて記帳する」とありますので、「割賦販売高 300,000円」から、1本目の備忘記録の仕訳を切ることなります。なお、当該仕訳は「売価換算で300,000円分の自社商品が相手先のところにありますよ」ということを意味します。

 また、問題文に「割賦販売に係る売上の計上は、回収基準によっており」とありますので、「割賦代金の現金回収高 220,000円」から2本目の仕訳を切るとともに、3本目の仕訳で「販売時の逆仕訳」を切ることによって備忘記録を取り消すことになります。

 8.については、債権の貸倒れの処理が問われているだけですので、特に問題はないと思います。上記の8つの仕訳を切ったら、後はそれらを集計して(1)の決算整理前残高試算表を埋めるだけです。


 決算整理前残高試算表が完成したら、資料Ⅲの決算整理事項の処理に移りますが、1.の問題文に「手許商品の期末棚卸残高 180,000円」とありますので、毎度おなじみの「しーくりくりしー」という仕訳を切って一件落着…といきたいところですが、2.の問題文に「割賦販売商品(繰越商品に含める)」とありますので、仕訳を切る前に割賦販売商品の期末棚卸高を算定する必要があるわけです。

 ただ、(1)の決算整理前残高試算表には、割賦販売契約・割賦仮売上といった期末棚卸高の売価データしか載っていませんので、資料Ⅱの「割賦販売商品は利益率30%で販売している」という一文から原価率が70%であることを読み取った上で、売価105,000円に原価率70%を掛けあわせて割賦販売商品の期末棚卸高(=73,500円)を自ら算定する必要があります。

 割賦販売商品の期末棚卸高を算定することが出来たら、手許商品の期末棚卸残高との合計額(180,000円+73,500円=253,500円)を、「しーくりくりしー」の「くりしー」のほうの金額に入れて仕訳を切ることになります。

資料Ⅲ:決算整理事項
(借)仕入 220,000
 (貸)繰越商品 220,000
(借)繰越商品 253,500
 (貸)仕入 253,500

 なお、2.の問題文に「未着品、積送品…(途中省略)…の期末棚卸高を繰り延べる」とありますが、未着品と積送品については、売上時に売上原価相当額を仕入勘定に振り替えていますので、決算整理前残高試算表の未着品勘定と積送品勘定は既に期末棚卸高の金額になっている状態です。よって、決算整理の際に新たに仕訳を切る必要はありません。


 資料Ⅲの処理が終わったら、最後に(2)の損益計算書の売上高と売上原価の金額を埋めていくことになりますが、売上高に関しては(1)の決算整理前残高試算表がきちんと完成していれば「一般売上」「未着品売上」「積送品売上」「割賦売上」のそれぞれの金額を足し合わせるだけで算定することが可能です。

 売上原価に関しては…公認会計士の基礎期の答練に出てくるようなレベルの難問ですので、日商簿記検定受験生の皆さんが復習する必要はないと思いますが、とりあえず簡単に解説しておきます。なお、解説を読んでも意味が分からない場合は、もうこの問題については忘れていただいて結構です。

 まずはじめに、この損益計算書の売上原価の金額が「一般商品の売上原価」「未着品の売上原価」「積送品の売上原価」「割賦商品の売上原価」の合計額であるという点を押さえてください。つまり、この4つの売上原価の合計額を算定することが出来れば正解にたどり着けるというわけです。

 その上で、解答用紙(1)の決算整理前残高試算表の仕入勘定に着目してください。この仕入勘定は「一般商品の外部仕入高」「未着品の売上原価」「積送品の売上原価」「割賦商品の外部仕入高」の4つの合計額で構成されているわけですから…「一般商品の外部仕入高」と「割賦商品の外部仕入高」の部分を、「一般商品の売上原価」と「割賦商品の売上原価」に直すことが出来れば、4つの売上原価の合計額を算定することが出来ますよね。

 そこで、この仕入勘定に、一般商品と割賦商品の期首商品棚卸高(220,000円)を足しあわせて、さらに一般商品と割賦商品の期末棚卸高(180,000円+73,500円)を差し引くと…つまり、「しーくりくりしー」という売上原価算定の仕訳を切ることによって、「一般商品の外部仕入高」と「割賦商品の外部仕入高」の部分を、「一般商品の売上原価」と「割賦商品の売上原価」に直すことが出来るというわけです。ちなみに、ボックス図で書くと以下のようになります。

第2問・特殊商品売買の下書き
第2問・特殊商品売買の下書き

 よって、220,000円+1,775,000円-(180,000円+73,500円)=1,741,500という計算式で損益計算書の売上原価の金額(上図の青い点線で囲まれた部分の金額)を求めることになります。

 本問の解説は以上となりますが、個人的には(1)の決算整理前残高試算表の金額をきちんと埋められればそれで十分だと思いますので、復習する際も(1)を中心にして、(2)の損益計算書に深入りすることのないように気をつけてください。

第3問 第2問の罪滅ぼし…?超簡単な精算表作成問題です!

第3問の難度アンケート結果

 第3問は【精算表作成】問題でしたが、「質」「量」ともにかなり易しいレベルの問題でしたので、きちんと対策をしていた方にとってはボーナス問題になりました。一応、[決算整理事項その他]の仕訳を載せておきますが、いずれも基本的な処理ばかりですので特に問題はないと思います。

資料Ⅱ:平成22年3月中の取引

1.(1)
仕訳なし
1.(2)
(借)現金預金 15,000
 (貸)受取手形 15,000
2.
(借)貸倒引当金 8,000
(借)貸倒損失 2,000
 (貸)売掛金 10,000
3.
(借)貸倒引当金繰入 5,650
 (貸)貸倒引当金 5,650
4.
(借)売買目的有価証券 800
 (貸)有価証券評価益 800
(借)満期保有目的債券 50
 (貸)有価証券利息 50
5.
(借)仕入 61,000
 (貸)繰越商品 61,000
(借)繰越商品 63,000
 (貸)仕入 63,000
(借)棚卸減耗損 900
(借)商品評価損 720
 (貸)繰越商品 1,620
6.
(借)減価償却費 171,680
 (貸)建物減価償却累計額 100,000
 (貸)備品減価償却累計額 71,680
7.
(借)株式交付費償却 3,000
 (貸)株式交付費 3,000
8.
(借)前払保険料 3,450
 (貸)支払保険料 3,450
9.
(借)支払利息 880
 (貸)未払利息 880

 1.(1)は未取立小切手に関する問題ですが、小切手振出時に仕訳済みですので、取立時の仕訳は不要です。5.の商品評価損については、原価よりも下がっている40個分についてのみ考慮することになります。6.の建物の減価償却については、旧建物と新建物とを分けて減価償却費を計算することになります。

 7.の株式交付費については、前期首から3年で償却するとありますので、残高試算表の6,000円を残り2年で償却することになります。8.については、1年分の保険料を一括して支払っただけですので、勝手に「毎期継続して支払っている」と判断して仕訳を切らないように気をつけてください。

 なお、貸借対照表の繰越商品欄は2つありますが、61,380円という金額を上に書いても下に書いても正解となります。

第4問 「経費」に焦点を当てた、費目別計算に関する問題でした!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【費目別計算】からの出題でしたが、勘定の金額を埋めていくだけの簡単な問題でしたので、特許権使用料の部分をきちんと処理できれば後は問題なく解けたのではないかと思います。

製造経費に関する仕訳

1.
(借)減価償却費 467,000
 (貸)減価償却累計額 467,000
(借)製造間接費 467,000
 (貸)減価償却費 467,000
2.
(借)支払保険料 270,000
 (貸)前払保険料 270,000
(借)製造間接費 270,000
 (貸)支払保険料 270,000
3.
(借)修繕引当金繰入 100,000
 (貸)修繕引当金 100,000
(借)製造間接費 100,000
 (貸)修繕引当金繰入 100,000
4.
(借)棚卸減耗損 40,000
 (貸)材料 40,000
(借)製造間接費 40,000
 (貸)棚卸減耗損 40,000
5.
(借)福利厚生費 120,000
 (貸)現金預金 120,000
(借)製造間接費 120,000
 (貸)福利厚生費 120,000
6.
(借)水道光熱費 245,000
 (貸)未払水道光熱費 245,000
(借)製造間接費 245,000
 (貸)水道光熱費 245,000
7.
(借)外注化工賃 200,000
 (貸)現金預金 200,000
(借)仕掛品 200,000
 (貸)外注化工賃 200,000
8.
(借)特許権使用料 250,000
 (貸)未払特許権使用料 250,000
(借)仕掛品 250,000
 (貸)特許権使用料 250,000

 1.については、問題文で年間発生見積額が与えられていますので、12で割って1か月分の減価償却費を算定する必要があります。2.についても1.と同様に、問題文で3か月分の損害保険料の金額が与えられていますので、3で割って1か月分の保険料の金額を算定する必要があります。

 4.については、帳簿棚卸高と実地棚卸高を比較して棚卸減耗損の金額を算定します。6.については、支払額ではなく発生額(測定額)で仕訳を切ることになります。

 7.については、外注加工賃が直接経費である点については大丈夫だと思いますが、8.については、特許権使用料が直接経費なのか間接経費なのかで迷われたかもしれません。

 ただ、解答用紙の製造間接費の勘定欄から消去法で間接経費ではないと判断することが出来ますので、仮に迷ったとしても最終的には直接経費として処理できたはずです。


 最後に解答用紙をご覧ください。売上原価勘定の借方(製品)が空欄になっていますが、売上原価勘定は1行で締め切られていますので、問題を見るまでもなく借方に9,100,000円という金額が入ることが分かります。

 さらに、この金額は製品勘定の貸方(売上原価)の空欄と同額になりますので、先ほどと同じく、問題を見るまでもなく貸方に9,100,000円という金額が入ることが分かります。

 この結果、製品勘定の借方の空欄も貸借差額で9,000,000円と計算することが出来ますので、製品勘定の借方(完成品原価)の空欄と、仕掛品勘定の貸方(完成高)の空欄に9,000,000円が入ることが分かります。

 このように、勘定の流れを理解していれば空欄部分をサクサク埋めることが出来ますので、知識があやふやな方はテキストに戻ってきちんと復習しておいてください。

第5問 「超」が付くほど簡単な標準原価計算に関する問題です!

第5問の難度アンケート結果

 第5問は大方の予想通り【標準原価計算】からの出題でしたが、電卓をピコピコするだけで解答用紙が全部埋まってしまう「超」が付くほど簡単な問題でした。あまりにも簡単すぎるので「逆に何か裏があるのではないか?」と疑ってしまった方も多いと思いますが、本当に何もありません。

 問題文に「パーシャル・プランの標準原価計算制度を採用している」とありますので、仕掛品勘定の「直接材料費」「直接労務費」「製造間接費」だけ当月の原価実績の金額を資料3.からそのまま引っ張ってきて、その他の部分は標準原価を使って計算するだけです。

 難度としてはテキストの例題レベルですので、初見でも5分以内に完答できたのではないでしょうか。

まとめ

全体的な難度に関するアンケート結果

 今回の試験は「第1問・第2問→難しい、第4問→普通、第3問・第5問→簡単」という感じでしたので、「第3問・第5問を最小限の失点で切り抜けられたかどうか」「第1問・第2問で部分点を積み上げられたかどうか」の2点が合否のカギになると思います。

 今後については、第2問のような新形式の問題も増えてくるとは思いますが、事前に予想して対策を講じるのは費用対効果の面で現実的ではありませんので、運悪く出題されてしまった場合には、とにかく諦めずに部分点を積み上げていくようにしてください。

 本問もパッと見、手も足も出ないような難問に見えますが、3月中の取引の仕訳自体は、一部を除いて第1問で出題される特殊商品売買の問題と同レベルだった訳ですから、諦めずにひとつひとつ仕訳を切っていけば半分以上の点数は取れたはずです。

 安西先生(スラムダンク)の「諦めたらそこで終わりですよ」という有名なセリフがありますが、日商簿記検定もバスケと全く同じで、諦めた時点で終了~となってしまいますので、時間制限いっぱいまで諦めずに問題に取り組むようにしてください。


 勉強法についてですが、「テキストと問題集を何度も繰り返し、ある程度力が付いてきたら過去問・予想問題集を購入して典型論点の問題をこなしておく」という王道的なスタイルできちんと勉強すれば、合格可能性が飛躍的に上がると思います。

 第2問の帳簿組織や第3問の本支店会計の問題については、本問を使って下書き用紙の書き方をマスターすることをおすすめします。

 なお、過去問を解く際には「必ず時間を計ってやること」「なるべく少ない下書きで正解が導き出せるように工夫すること」の以上2点に気をつけてください。

 計測したタイムは解答用紙に記入しておき、回数を重ねるごとに短縮できているかチェックするようにしてください。下書き用紙については捨てずに解答用紙に挟んでおき、前回のものと比べられるようにしておいてください。



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