第1問 今回も仕訳問題!満点のカギは過去問対策にあり!
第1問は今回もスタンダードな【仕訳】問題でしたのが、やや難しい仕訳問題も含まれていたので、4問正解すれば十分だと思います。逆に、3問以下しか正解できなかった方は、過去問対策が不十分ですので、簿記検定ナビの仕訳問題対策などで十分な対策を講じるようにしてください。
問1は本支店会計からの出題でしたが、この問題は「本店集中計算制度」と「支店分散計算制度」を理解しているかどうかがポイントでした。それぞれの定義やメリット、デメリットについては第121回・仕訳問題対策・問1のページで詳しく説明していますので、間違えてしまった方や、よく分からない人は一度ご確認ください。
本問では本店の仕訳のみ聞かれていますが、すぐに仕訳を導き出せない方は、本店だけでなく支店の仕訳も同時に考えてみると分かりやすいと思います。
| 本店 | |||
|---|---|---|---|
| (借)水戸支店 | 100,000 | (貸)横浜支店 | 100,000 |
| 水戸支店 | |||
| (借)現金 | 100,000 | (貸)本店 | 100,000 |
| 横浜支店 | |||
| (借)本店 | 100,000 | (貸)現金 | 100,000 |
問2は有価証券の売買に関する問題でしたが、簡単な問題ですので特に説明することはありませんが、管理人の電卓のキー入力順序を以下に載せておきますのでよろしければ参考にしてください。当座預金の金額を計算した上で、売却する売買目的有価証券の取得原価を算定し、両者の差額をもって有価証券売却損益を認識しています。
- 【電卓のキー入力順序】→SHARP EL-G35の場合
- 300
- ×
- 6,850
- =
- 200
- ×
- 6,600
- M+
- 200
- ×
- 7,000
- M+
- 100
- ×
- 6,400
- M+
- RM
- ÷
- 500
- ×
- 300
- -
- 2,055,000
問3は利益準備金の積み立てに関する問題です。繰越利益剰余金を財源として配当を行う場合には、「配当により減少する繰越利益剰余金の額の10分の1を、資本準備金の額と利益準備金の額とを併せて、資本金の4分の1に達するまで積み立てなければならない」と定められていますので、本問でもチェックする必要があります。
まず、問題文に「配当金 1,500,000円」とありますから、社外流出により減少する繰越利益剰余金の金額は1,500,000円となり、その10分の1は150,000円となります。
また、資本準備金が2,000,000円で、利益準備金が400,000円ですので、資本金10,000,000円の4分の1に達するまで積み立てなければならない額は、10,000,000円÷4-(2,000,000円+400,000円)=100,000円となります。
ここで、両者を比較すると【150,000円>100,000円】となりますので、利益準備金として積み立てなければならない金額は100,000円ということになります。
社外流出の10分の1規定に関しては多くの受験生が理解していると思いますが、資本金の4分の1規定を忘れてしまう方が多いです。今回、利益準備金を150,000円としてしまった方は、典型的なひっかけポイントにひっかかってしまったことになりますので、資本金の4分の1規定のチェックを忘れずに行うようにしてください。
問4は保証債務に関する問題です。他社の債務を保証した場合、その偶発債務の存在を利害関係者に知らせるために貸借対照表に備忘記録を反映させます。本問では問題文に「同社は保証債務については対照勘定を用いて備忘記録をしている」とありますので、まずは債務を保証したときの仕訳をまず考えてみましょう。
| 既に切られた仕訳 | |||
|---|---|---|---|
| (借)保証債務見返 | 5,000,000 | (貸)保証債務 | 5,000,000 |
本問では、取引先の債務を肩代わりして支払ったことにより、債務の保証が消滅しますので、備忘記録の仕訳を相さいすることになります。
| ① | |||
|---|---|---|---|
| (借)保証債務 | 5,000,000 | (貸)保証債務見返 | 5,000,000 |
なお、取引先の代わりに債権者に対して返済した金額(5,000,000円+利息350,000円)については、今後、取引先に対して請求することになりますので、未収金勘定を使って処理することになります。なお、当該債権は商品の売買に関して発生した債権ではありませんので、売掛金勘定を使わないように注意してください。
| ② | |||
|---|---|---|---|
| (借)未収金 | 5,350,000 | (貸)当座預金 | 5,350,000 |
よって、解答すべき仕訳は①+②となります。
問5は固定資産の除却に関する問題です。解答の流れとしては「除却する固定資産の帳簿価額を算定する」→「貯蔵品の評価額と帳簿価額を比較して、差額を除却損益として認識する」になります。
ではまず、「除却する固定資産の帳簿価額を算定する」から考えていきます。問題文に「使用中の備品500,000円(減価償却累計額315,000円、間接法)」とありますので、除却時の帳簿価額は500,000円-315,000円=185,000円ということが分かります。
次に、貯蔵品の評価額ですが、問題文に「その備品の処分価値は100,000円と見積もられた」とありますので、貯蔵品の評価額は100,000円ということが分かります。
最後に、上記の金額を使って「貯蔵品の評価額と帳簿価額を比較して、差額を除却損益として認識する」という仕訳を切ることになります。本問では、185,000円-100,000円=85,000円を固定資産除却損として計上します。
第2問 伝票会計からの出題!素早く起票し、正確に集計しよう!
第2問は【伝票会計】からの出題でした。仕訳日計表と総勘定元帳(売掛金と買掛金)、得意先元帳(宮崎支店・大分支店・愛知支店・岐阜支店)を作成する問題で、第119回試験の第2問で出題された伝票会計の問題と同様、ボリュームはやや多目でしたが、難易度は普通レベルの問題だと思います。
まずは以下の表をきちんと理解できているか確認してください。これは伝票会計のまとめノートの一部ですが、この表を確実に理解しておけば、たいていの伝票会計の問題に対応できるはずです。ちなみに、今回は「五伝票制・仕訳日計表使用」のパターンであったことがお分かりいただけると思います。
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今回のような問題は、まず各伝票を起票して全ての仕訳を下書き用紙に記入します。その際、金額が空欄になっているところは、四角で囲むなり線を引くなりして目立たせておいてください。なお、得意先の売掛金や仕入先の買掛金については、店名を使って仕訳を切ると集計の時に楽になると思います。
そして仕訳を全て切り終えたら、次は空欄になっている部分を推定していく作業を行います。解答用紙にヒントが隠されていますので、パズル感覚で分かるところからどんどん埋めていくと良いでしょう。その後、それらを集計して仕訳日計表や総勘定元帳、補助元帳の借方貸方の金額を埋めていきます。
管理人の下書き用紙を下に載せておきますので、興味のある方はご覧ください。分かりやすいように、推定して算出した金額は赤いペンで書いています。
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第3問 精算表の作成問題は、仕訳を正確に切れるかどうかがポイントです!
第3問は【精算表作成】の問題でした。分量・難易度ともに普通レベルの問題でしたので、いかに素早く、しかも正確に仕訳を切ることが出来たかどうかがポイントになります。
貸倒引当金設定時に受取手形と売掛金の減少を忘れずに考慮しなければならない点や、有価証券評価損益の表示ルールなどの典型論点については、今後の出題も十分に考えられますので、確実にできるようにしておいてください。
管理人の下書きを載せておきますので、下書き用紙の書き方に悩んでいる方や興味のある方はご覧ください。いろんな解き方があると思いますが、今回は一度、下書き用紙に仕訳を切った上で、精算表の修正記入欄に移記する方法を採っています。
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第4問 製造原価報告書と損益計算書を作成する問題でした!
第4問は【財務諸表の作成】に関する問題でした。工業簿記の一巡の流れを理解し、下書き用紙に正しい勘定連絡図が書けたかどうかがポイントになります。解答用紙の製造原価報告書(C/R)と、損益計算書(P/L)の勘定科目は全て埋まっていますので、下書き用紙の勘定連絡図の金額を空欄に放り込んでいくだけの作業となります。
下の画像は、本問の勘定連絡図をまとめた下書き用紙です。間違えてしまった方は、同じような勘定連絡図が書けるかどうか一度確認してみてください。勘定連絡図の作成は工業簿記の体系的な理解のために非常に有益ですし、本問は復習教材としてかなりいい問題ですのでので、何も見ずに書けるようになるまで練習してください。
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第5問 組別総合原価計算の問題でした!ボックス内の数字を埋めるだけです!
第5問は【総合原価計算】からの出題でした。いつものようにボックスを書いて数字を埋めていくだけの簡単な問題でしたので、特に解説することはありません。この問題は確実に20点満点を取りたいところです。
下の画像は管理人が書いた下書き用紙です。原材料と加工費のボックスを分けて書いていますが、ひとつにまとめて書く人もいますので、お好みのほうをお選びください。ちなみに、FIFOというのは【First In, First Out】の略で、先入先出法の略語です。なお、LIFOというのは【Last in, First Out】の略で、後入先出法の略語です。
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