第119回の問題は「仕訳→伝票会計→精算表→工場会計→工程別」でした!
第1問は今回もスタンダードな【仕訳】問題でした。問1は手付金の取り扱いを悩まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう場合は手付金支払時の仕訳を切ってみるといいと思います。
| 手付金支払時に切った仕訳 | |||
|---|---|---|---|
| (借)委託買付 | 300,000 | (貸)現金など | 300,000 |
| 解答する仕訳 | |||
| (借)仕入 | 2,494,000 | (貸)委託買付 | 2,494,000 |
上記のように書き出してみると分かりやすいと思います。問2以降は特に問題なかったと思います。
第2問は【伝票会計】からの出題でした。仕訳日計表と総勘定元帳、得意先元帳を作成する問題でボリュームはやや多目でしたが、難易度自体は普通レベルだったのではないでしょうか。
本問は、【起票・集計・転記のパターン】を理解できているかどうかがポイントになります。仕訳日計表を採用している場合、総勘定元帳の勘定の摘要欄には「仕訳日計表」と記入することになりますが、補助元帳である得意先元帳については、その性質上、全て個別転記されることになりますので、得意先元帳の勘定の摘要欄には、相手勘定名または伝票名を記入することになります。
ここで、ひとつ考えてみてください。上で「補助元帳である得意先元帳については、その性質上、全て個別転記されることになります」と書きましたが、その理由は理解できていますか?
答えは、【補助元帳は「ある特定の勘定に関する明細取引を得るため」に作られるものであり、出来るだけ詳しく記録する必要があるから】です。このような理由により、合計転記ではなく個別転記という面倒な処理が要求されるわけです。
第3問は今回も【精算表】からの出題でした。ボリュームや難易度的にもごく普通の問題で、特にコメントすることはありません。
第4問は【工場会計】の問題でした。一見難しいような問題に見えるかもしれませんが、勘定科目が問題文で与えられており、しかもその数が少ないですから、よく分からなくても仕訳に1つ1つ当てはめていけば正解まで辿り着けたと思います。
本社勘定は、問題文で与えられた勘定以外のものが入る場合に使用することになります。例えば、(1)は本来であれば以下のような仕訳を切ることになります。
| (借)材料 | 2,160,000 | (貸)買掛金 (貸)現金預金 |
2,000,000 160,000 |
しかし本問の場合、工場側では買掛金勘定や現金預金勘定が設定されていませんので、本社勘定を使って仕訳を切ることになります。
| 工場での仕訳 | |||
|---|---|---|---|
| (借)材料 | 2,160,000 | (貸)本社 | 2,160,000 |
| 本社での仕訳 | |||
| (借)工場 | 2,160,000 | (貸)買掛金 (貸)現金預金 |
2,000,000 160,000 |
第5問は【工程別総合原価計算】からの出題でした。仕損・減損の負担関係を正しく理解されていらっしゃる方にとっては簡単な問題だったと思います。
下の画像は、僕が問題を解く際に実際に書いた下書きです。本当はもう少し省略して書いていきますが、分かりやすいようにところどころ補足してあります。ルールに従ってボックスを書き、そこに数字を埋めていくだけの作業です。原材料費・前工程費と加工費を同じボックスで計算するともっと時間を短縮できると思いますが、慣れないうちはケアレスミスを誘発する可能性がありますので注意してください。
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まとめ
最近は、今までに出題されたことのないような形での出題も目立ってきています。このような問題に対する対処法としては【本質的な理解】以外はありませんので、仕訳の形を丸暗記してしまうのではなく、その意味を理解するように心がけて勉強を進めるようにしてください。
また、今回も過去問と似たような出題がいくつかありました。ある程度、力が付いてきたら過去問を入手して典型論点の問題をこなしておくと合格率が飛躍的に上がると思います。今回、残念ながら不合格だった方も、次の受験前にはぜひ過去問を有効活用して合格を勝ち取ってください。


