日商簿記検定3級 第118回総評(過去問分析)

問題は「仕訳→帳簿組織→試算表→伝票会計→精算表」でした!

 第1問は今回もスタンダードな【仕訳】問題でした。有価証券の売却や固定資産の売買など頻出論点が出題されましたので、問題集や過去問をたくさん解かれた方にとっては物足りないくらいだったかもしれません。

 問3の再振替仕訳につきましては手薄だった方がいらっしゃるかもしれませんが、決算整理仕訳を切るときに、翌期の再振替仕訳を意識して解くことをおすすめします。


 第2問は【帳簿組織】からの出題でした。第2問は、ほとんどの場合、帳簿か勘定記入が出題されます。

 帳簿のほうは連続して出題されることがありますが、勘定記入は過去20回、連続で出題されることはありませんので、今回の帳簿出題は簡単に予想できました。特に難しいポイントはなかったので、問題なく解いていただけたと思います。


 第3問は今回も【試算表】の出題でした。第1問の仕訳、第3問の試算表、第5問の精算表は鉄板ですので、必ず対策をするようにしてください。今回の問題は仕訳の「量」は多かったものの、全体的に平易なものが多かったようです。

 このように、仕訳の「量」が多い問題の場合は、売上・仕入・売掛金・買掛金・受取手形・支払手形などの頻出勘定についてT勘定を用意し、仕訳を切ることなくどんどんT勘定に書き込んでいく、という方法がベターだと思います。

 T勘定を作らなかった勘定については、問題用紙の貸借対照表に直接書き込んでいくことになります。すべての取引をT勘定や貸借対照表に反映させたら、後はそれらを集計していくだけです。

 この方法を習得するとかなりのスピードアップが可能となり、2級や1級に進んだときに特に効果を発揮します。ステップアップを考えておられる方は、仕訳を全部切って集計する方法ではなく、自分でT勘定を用意して書き込んでいく、という方法を練習するとよいでしょう。


 第4問は【伝票会計】からの出題でした。伝票の問題を解く場合は、必ず起票方法や記帳方法を確認するようにしてください。確認するくせをつけるとケアレスミスが減ります。


 第5問は【精算表】でした。内容自体は平易でしたので、特に問題なく解けたと思います。問題文の決算整理事項9のように、テキストや問題集とは異なった形で聞かれることもありますが、落ち着いて意味を考えれば間違えることはないはずです。

 常日頃から、仕訳を機械的に覚えるのではなく、その意味を考えるようにすると、こういう言い回しのにもなんなく対応できるはずです。

まとめ

 今回も過去問と似たような出題がいくつかありました。ある程度、力が付いてきたら過去問を入手して典型論点の問題をこなしておくと合格率が飛躍的に上がると思います。今回、残念ながら不合格だった方も、次の受験前にはぜひ過去問を有効活用して合格を勝ち取ってください。



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