第108回の問題は「仕訳→勘定記入→試算表→伝票会計→精算表」でした!
第1問は今回も【仕訳】問題でした。特に難しい問題はなかったと思いますので、満点を狙いたいところです。問1は【直接法で処理しなさい】という指示を見落とさないようにしてください。
問2の問題文の【商品300,000円の注文を受け~】は売上を計上しないように注意してください。売上は、役務の完了または商品の引渡しが終了し、その対価を受領したときに計上するものです。本問の場合は注文を受けただけですので、受け取った金額を前受金として計上する仕訳を切ることになります。
第2問は【勘定記入】からの出題でした。このような問題は、時系列に沿って仕訳を実際に切ってみると分かりやすいと思います。未払家賃勘定に1月1日、前払家賃勘定に12月31日の日付がありますので、当期首には前期から繰り越されてきた未払家賃があり、当期末には前払家賃があるということが分かります。
| 1月1日【再振替仕訳】 | |||
|---|---|---|---|
| (借)未払家賃 | 15,000 | (貸)支払家賃 | 15,000 |
| 10月30日【家賃の支払い】 | |||
|---|---|---|---|
| (借)支払家賃 | 135,000 | (貸)当座預金 | 135,000 |
| 12月31日【決算整理仕訳】 | |||
|---|---|---|---|
| (借)前払家賃 | 30,000 | (貸)支払家賃 | 30,000 |
| 12月31日【決算振替仕訳】 | |||
|---|---|---|---|
| (借)損益 | 90,000 | (貸)支払家賃 | 90,000 |
決算振替仕訳が分からなかった人は、もう1度、勘定の流れを確認するようにしてください。あと、問題文に【下に示した語群の中から適切なものを選択し、その番号を記入する~】という指示がありますので、解答用紙には番号で解答してください。勘定科目をそのまま記入した場合は、合っていたとしても点数は来ません。
第3問は今回も【試算表】の出題でした。合計残高試算表と売掛金および買掛金の明細表を作成する問題です。この問題で一番初めに気付いていただきたいポイントは、【売掛金および買掛金の明細表を作成する】という点です。すなわち、最終的には店舗ごとの売掛金残高や買掛金残高を知りたいわけですから、これらがすぐに分かるように仕訳を切れば、集計に無駄な時間を使わなくて済むことになります。
僕が解答する際に、実際に書いた下書きを載せておきますので参考にしていただければ幸いです。僕の場合は以下の勘定を自分で設定し、仕訳を切っています。
- 大阪支店に対する売掛金・・・う大阪
- 京都支店に対する売掛金・・・う京都
- 神戸支店に対する売掛金・・・う神戸
- 香川支店に対する買掛金・・・か香川
- 高知支店に対する買掛金・・・か高知
- 徳島支店に対する買掛金・・・か徳島
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ちなみに、大阪支店の売掛金残高と京都支店の売掛金残高、神戸支店の売掛金残高の合計は合計残高試算表の売掛金勘定の額と一致します。買掛金も同様です。
- 215,400+97,000+196,000=508,400【←合計残高試算表の売掛金勘定の額と一致】
- 253,000+109,000+76,000=438,000【←合計残高試算表の買掛金勘定の額と一致】
第4問は【伝票会計】の問題でした。一部現金取引の処理方法について指示がありませんので、問題文から判断することになりますが、(1)の振替伝票の金額が27,500となっているところから、取引を分割して処理する方法を採用しているということが分かります。
仮に、取引を擬制して処理する方法を採用していた場合は、以下のような仕訳を切ることになりますので合わせて確認しておいてください。
| (借)旅費交通費 (借)現金 |
30,000 2,500 |
(貸)仮払金 (貸)旅費交通費 |
30,000 2,500 |
この問題も第2問と同様に、問題文に【以下の勘定科目群の中から選択し、その番号を記入しなさい】という指示がありますので、解答用紙には番号で解答してください。勘定科目をそのまま記入した場合は、合っていたとしても点数は来ません。
第5問は【精算表】でした。内容自体は特に難しくなかったと思いますが、【3.固定資産の売却】【7.減価償却費の計算】【収益・費用の見越しまたは繰延べ】については、しっかり時間をとって確実に解答するようにしてください。少しひねってあるようなところに配点がくると思いますので、ケアレスミスなどには十分気をつけてください。
まとめ
今回は特に難しい問題はなかったと思います。実際に合格率も42.7%と高い数字になりました。
また、今回も過去問と似たような出題がいくつかありました。ある程度、力が付いてきたら過去問を入手して典型論点の問題をこなしておくと合格率が飛躍的に上がると思います。今回、残念ながら不合格だった方も、次の受験前にはぜひ過去問を有効活用して合格を勝ち取ってください。



